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未来のAIは「サイコパスの世話になるようなもの」?

『スマホ脳』の著者アンデシュ・ハンセンが、未来の職業について話していた。急速に目覚ましい発展を遂げるAI技術は、これからの仕事を再定義し、私たちが考えている以上に大きな影響を与えるかもしれない。

スウェーデンのオレブロ大学と研究機関Ratioが行った研究調査は、AIによる労働市場への影響は今とても速いペースで起こっていることと、これまでと違い、高度であると考えられていた知識や情報を必要とする業務が、AIにとって変わられる脅威にさらされていることを指摘する。

この研究では、AIの進化により最も影響を受ける職業と、受けない職業をリストアップしたが、将来的にAIにより多大な影響を受ける、もしくはAIにとって変わられるとされたのは、統計学者、ゲーム/デジタルメディア開発者、ソフトウェア/システム開発者、経理アシスタントなどで、受けないものの代表としては刑務所の職員、消防士、准看護師などが並ぶ。

研究をまとめたオレブロ大学の研究者は、AI技術は福祉の観点からはプラスに働くが、社会経済的にはマイナスの結果をもらたす可能性があり、雇用と賃金は特定のグループに不利に働く可能性があると言う。

AIが進化した世界を、アンデシュ・ハンセンは「未来のAIは、仕事とは何をさすのか、その意味を再定義するかもしれない」と言い、例えば子どもを育てることは、未来の真の仕事かもしれないし、また「(AIは)サイコパスの世話になるようなもの」ともコメントしている。それは、例えばセラピストのような仕事は正しい答えを提供するだけではだめで、患者のことを思いながら対話を進めていく必要があるが、AIでそれを置き換えることは難しいからだという。

このニュース記事は30分の経済トピック番組を元に書かれているので、本当だったらこの番組も見た後で、追加の情報も入れたいが、今日は休み明けの月曜日の朝で、その余裕はないので(すみません😅)、その番組へのリンクも貼っておきます(世界のどこからでも視聴可能)。

www.svtplay.se

アンデシュ・ハンセンが未来のAIについて「サイコパスの世話になるようなもの」(SVT)

© Hiromi Blomberg 2023