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若者のコンドーム利用率が過去最高となった理由

助産婦でウプサラ大学のリプロダクティブ・ヘルスの教授ターニャ・トゥデーンさんは、2018年に成立した「性行為同意法」が、若者のコンドーム利用率に影響を与えた可能性があると考えている。RFSU(スウェーデン性教育協会)が継続して行っている調査によると、過去10年で、若者のコンドームの使用率はとても高くなっており、今回発表された最新の調査結果では3人に2人が避妊法としてコンドームを選んでいることがわかった。コンドームの使用率は、特に16歳から24歳の若者の間で増えている。

トゥディーン教授は、今は避妊の方法が数多くあるのに、これほど多くの人がコンドームを選ぶのは注目に値すると話し、またコンドームに対する意識が、同意法ができたことで変化した可能性を指摘する。より多くの人がお互いに配慮し、そしてより慎重な行動を選択するようになったことの現れではないかという。

スウェーデンの法案は、明確な口頭もしくは身体的な表現でセックス行為に応じる意思表示が必要とし、無言はもはや承認を意味するものとして受け止められないとした。

同意なしセックスがレイプ犯罪に、スウェーデン新法 - CNN.co.jp

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RFSUはコンドームについてどう思っているかに関しても調査していて、それによると、コンドームをセクシーじゃない、安全でない、魅力的でないと考える人は減ってきており、その代わりにコンドームを使用することを責任感、大人らしさ、自信といったものを結びつける若者も増えている。

ウプサラ大学でインタビューに答えていたヴェーラさんは、コンドームをつけることを要求する勇気のある女の子が増えたのではないかと話していたが、しかし、カップルで歩いているところをテレビの取材でとめられて「二人は避妊具なに使ってる?」との質問にきちんと答え、自分の考え方もちゃんと説明できる、スウェーデンの学生はすごい!

若者のコンドーム利用率が過去最高を記録した理由(SVT)

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