今週末、テルアビブで決勝が開催される今年のユーロビジョン・ソング・コンテスト。今年、このコンテストの大々的な商業スポンサーとなっているのが、DNA分析提供サービス会社ののMyheritageだ。
有名人がMyheritageのサービスで、自らの民族的オリジンを知るというコマーシャルやプロモーションを大々的に流している。
このテストの信頼性と過剰な民族意識を煽る可能性が専門家の批判を受けている。ウプサラ大学で遺伝について研究するマティアス・ヤコブソン教授は、DNAテストを「タロットカードやホロスコープのようなもの」と説明する。
ファミリーヒストリーに詳しい専門家もこれに同意しており「DNA分析の会社はあなたのDNAは51%がフィンランドなど数値で民族的起源を表すので、非常に科学的で正確に見えるが、参照グループの区切り方や数値の切り取り方で、大きく変わってくることを理解しておく必要がある」と言っている。
そしてテストは、正確にこの土地から来ていますという起源を表すものではなく、今その土地(国)に住んでいる人たちの参照DNAと比較した類似性を表すだけものであることも理解しておこう。
NDAのテストはこれまでに世界で2500万人が受けたとされており、家系図の作成が盛んなスウェーデンでも、既に10万人程度がテストをうけている。
外見がとてもスウェーデン人ぽい私の夫もいそいそとテストしていたが、すごくスウェーデン人度が高いという、テストする前からわかってたよね? という結果が出た。わたしこそ、テストしてみたらおもしろい結果がでるかもしれない?