ハンバーガーチェーンにはめったに行かないし食べないけれど、スウェーデンオリジナルのチェーンであるMAXバーガーのことは結構好きである。
ハンバーガーチェーンが内包している様々な問題を解決しようと頑張っていると理解している。使っている牛肉はもうずいぶん長い間国産肉100%だし、ベジバーガーの提供から人事・アルバイト問題にいたるまで、常にいい方法を見つけようと頑張っている印象を受ける。
MAXハンバーガーではしばらく前から「カーボン・ポジティブ」を打ち出しており、ハンバーガーの提供に関連してでるすべてのCO2排出を計算して、それをオフセットするばかりか植林プロジェクトなどを通じて、カーボン吸収力が排出量よりも多くなることを(110%)うたっている。9月末にはその活動と提供メニューを国連でも表彰された。
素晴らしいハンバーガー屋さんだ、でしょ!
ところが、現在ダーゲンス・ニュヘテルで連載中の世界中のカーボン・オフセットプロジェクトを精査する記事では、MAXハンバーガーが協業しているプロジェクトでも公表されている通りに実施されているかが疑問視されている。例えばブラジルで、植林はするものの、育成の早い樹木を森の多様性を考慮しないで植林した後メンテナンスもできていない状況を報告したレポートがあがってきている。
記事では気候危機問題への取り組みが先進的であると評価されている他の企業のプロジェクトの名前もあげられていて、その中には私も使っているGodELという電力供給会社の名前もある。
これだけ取り組みを評価できる先進的な企業にして、細部までうまくコントロールすることはまだまだ難しい。
このような事実が表にでるとプロジェクトは厳しい目にさらされて、よりよいものになっていくだろうが、まずはカーボン・ニュートラルやカーボン・ポジティブだから消費しても大丈夫とは思わずに、カーボンはできるだけ出さない生活を目指すことが大事のようだ。