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トップアスリートの「不健康」を防げ

トップレベルのアスリートに多い摂食障害の話は去年も一度取り上げた。その後もこの傾向は強まるばかりなのか、スウェーデン・オリンピック委員会専属の医師が警鐘を鳴らしている。

オリンピック委員会では、選手の「健康管理」に力を注ぎ、摂食障害に陥りそうな傾向が疑われる選手の一人一人をどう指導していくかの要項をまとめた。委員会では摂食障害問題が多い10代後半のトップ選手たちに特にフォーカスして対応を進めていく方針だという。

インタビューに答えていた医師は「クロスカントリーなどの競技では体重を落とせばすぐにタイムが改善されることが顕著で、選手はそこに惹きつけられてしまう。しかし摂食障害の傾向はスポーツ界だけではなく社会全体の問題として捉えるべきだ」と話していた。

話は飛ぶが、今週勝訴を勝ち取った伊藤詩織さんの裁判のニュースを追っていて気になったのが毎日新聞の記事にあった「日本の司法や社会はいろいろな点で進化している。しかし、日本人は悪いことをカーペットの下に隠す」というコメント。

トップ選手の摂食障害については日本ではどう報道されているのかちょっと調べてみたら、スポーツライターの小林真也さんという方が去年ダイヤモンド・オンラインに書かれたこんな記事が検索でヒットした。

diamond.jp

とてもよくまとめられている記事で、興味のある人にはぜひ読んでいただければと思うが、これによると日本ではまだ意識改革や姿勢の展開をもたらす取り組みが取られていないとのこと。オリンピックを目前にして辛い状況で頑張っている人がとても多いのではないかと想像してしまう。状況が少しでもよくなりますように祈ることくらいしか私にはできないけど。

小林さんの記事にあったまとめの言葉がこころに残ったので引用します。

「健康を害することがわかっている身体状態で競技することを戒める(禁じる)ことは、ドーピングを禁じるのと同じかそれ以上に重要なスポーツの前提ではないだろうか」

オリンピック委員会専属医師「現代のトップアスリートは過度な重圧さらされている」