若い層が一番大変
ストレス研究者のトーレス・テオレルによると、スウェーデンでその変化が目立ってきたのは90年代。その頃から不安や不眠症を訴え、ストレスに悩む若者が増えてきた。
気候温暖化やエネルギー枯渇問題や、大量に行き場を失った難民がやってくるなど、明るいニュースはそんなにない。教育を終えても仕事口を見つけるのは難しい。
さらには今の若者世代では行きたい高校を自由に選べたりと、人生の選択肢は前の世代に比べば格段に増えている。常に最適解を探し続けることはできるのに、それを選択できるかはわからない。
仕事を見つけてストレスを減らそう
私達はよく仕事のストレスについて話すが、今回、公衆衛生庁(Folkhälsomyndigheten) が公表したストレスに関する調査によれば、ストレスを一番感じているのは求職者や失業者、休職者など、今仕事をしていない人達。
また、現在高校や大学などで勉強している学生も30%がストレスを感じている。年齢で区切って16才から29才でみてみた場合も26%となっている。
これが働いている人全体では14%となり、仕事をしていた方がストレスは低いといえそうだ。忙しさによるストレスよりも将来の不安や経済的な不安の方が重くのしかかるということだろう。