テロリストによる攻撃等、多くの人が一斉に攻撃された状況で救助隊員はどのように優先順をつけて救急活動を行うか?
この状況を体験しながら行うトレーニングの実施には、多くの人をエキストラとして配置することが必要で、またトレーニングに参加する救急隊員側のスケジュール調整のためには長い準備期間が必要で、簡単に実施できるものではなかった。
この度、SLLイノベーションファンドからの30万クローナ(約380万円)の資金とスウェーデン王立工科大学の学生の参加により、大量殺戮が行われた場合のトレーニングをVRで体験できるプログラムが開発された。
出来上がったベータバージョンで、公共の場でマシンガンによる大量殺戮が行われた現場で、被害者の脈拍や息遣いなどを確認し、救助の優先順位を判定していく様子を下記のリンクからビデオで見ることができる。
このトレーニングプログラムの開発には、2017年4月にストックホルムのドロットニングガータンでで起きたトラックによるテロの被害者へのインタビュー結果も反映されている。
あの時のようなテロはまた起こってほしくないけど、備えることは絶対に必要だ。