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コロナの「高リスクグループ」という考え方

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スウェーデンのコロナ対策では「高リスクグループ」という考え方が早くから繰り返し強調されてきた。

コロナについてはわかっていないことも多いが、感染しても無症状や軽症状の人が多いように、感染すると症状が悪化して重篤な状態に陥りやすいリスクの高いグループがあり、その人たちは特別な注意が必要であることが、スウェーデンでははっきりと国民全体に伝えられている。

そのリスクグループのほとんどはガンや、肺や心臓などの既往症に関連したものだが、今回のコロナでは「70歳以上の人」が一律にリスクグループとしてカテゴライズされ「家にいること」を要請された。

日本と同様に高齢者の多いスウェーデンでは、自分でなんでもできる元気なお年寄りがたくさんいる。特に1960年代末から70年代以降、リベラルで自由な空気を謳歌してきた今の70歳代は最初は公衆衛生庁の「家から出ないで」という要請も聞き入れず、「私たちは元気なんだからやりたいようにやる」と、しばらくは街を出歩く人も結構いた。

それが一週間も経たないうちに事態の深刻さがみんなの間に行き渡ったのだろう、今では人の多いところで高齢者を見ることは稀だ。

昨日は、この高リスクグループに「高度の肥満者(BMI40以上)」が追加された。また同時に高リスクグループの人が一緒に暮らす家族の中にいる場合は、それ以外の家族の人も通勤などは行わず、家に留まるよう要請が出された。

今回、これまでの新型コロナウイルスの重症患者を分析し、この高リスクグループとその家族にまで及ぶレポートをまとめたのは社会庁だ。社会庁はこの先、今回の外出自粛要請により働けなくなった人に給与保障をする必要があるので、例えばリスクグループの人は全国で20万人ほど、また、その家族で働いている人はXXX人ほど(まだ社会庁も数値をまとめきれていない)などの算出を進め、この要請により必要な予算額を見極めようとしている。

このスウェーデンの高リスクグループの考え方が例えば日本でも使えるのかどうかは私には判断できないが、私は83歳の日本の母に「人の多いところにはできるだけいかないで」と何度も口うるさく伝えずにはいられない。

混んだところで買物するのを避けようと、今、朝の7時から開いているスーパーに行ってきた。案の定空いていたが、来ていたのはぱっと見で高リスクグループに属していそうな人が多かった(失礼!)。

みんな、なんとか自分の自由と、帰属する集団からの行動規範要請のバランスをうまくとってやっていこうと工夫している。感染の拡大が比較的落ち着いていたイースター休暇明けの今週だったが、どうかこの状態がこの週末も続きますように。

参考リンク(英語)・COVID-19 in Swedish intensive care

社会庁「高リスクグループの人の家族も外出を自粛するべき」