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キャッシュレスの国でキャッシュレス決済ができなくなったらどうする?

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昨日世界中で、一時大手新聞社や行政のサイトへアクセスできなくなる障害が発生した件は、アメリカのインターネット配信ネットワーク大手Fastlyで起こった不具合によるものだった。CNNやBBCニューヨーク・タイムズ、スウェーデンではスベンスカ・ダーグブラデーット、TV4、アフトンブラーデットなどのサイトに一時アクセスできなくなった。日本ではアマゾンやメリカリのサイトが一時アクセスできなくなったようだ。

この障害は1時間ほどで復旧したが、このニュースにヒントを得たのか? キャッシュレスのスウェーデンで、デジタル決済ができなくなったらどうする? ということをSVTのレポーターが伝えようとしていた。

紹介されていたのはスウェーデン社会防衛対策庁(MSB)が資金を提供してショブデ大学などで進められている研究について。チームはデジタル決済ができなくなった場合にとることのできるさまざまな選択肢をゲーム形式で選ぶと、社内全体にどういう影響がでるかというモデルを作成したそうで、それを目下、スーパーの店員やガソリンスタンドのオーナーなどにこのシュミレーションゲームを試してもらっている。

ゲームの中では10日間カードが使えなくなったという想定で、お店を閉めるか、または現金の供給を増やすかなどの選択肢を選ぶことができ、それに基づいて状況が悪化したり、改善されたりする結果を知ることができるそう。

レポートの最後に、研究者が個人としてどう備えるかについて話していたが、結局は手元に少しは現金を置いておこう、というなんだか当たり前すぎる対応策につきるよう(あとは決済アプリもクレジットカードも一つだけではなく複数用意しよう、というのもあった)。

私はずっと20クローナ(約270円)しか手元になかったのだが、今週納豆を買ったら個数をまちがえて請求され、その結果40クローナを現金でもらったので今手元には60クローナある。やはり、もうちょっとは備えるべきかな? 思え返せば、前からもってる20クローナのどっかのレジの打ち間違いでもらったものだったな。

大手ニュースサイトへアクセスが一時できなくなる障害が世界中で発生(SVT)

追記・2021.6.12 Fastlyの障害がなぜ起こったのかの詳しい説明が毎日新聞に掲載されていました。(有料記事です)

サイトの「黒衣」が起こした世界同時障害 ファストリー問題の教訓 | 毎日新聞

© Hiromi Blomberg 2023