大変な仕事をやり遂げた時は、それをみてくれていた人からありがとうと言われるととても嬉しいものだが、もう一年以上も緊迫したコロナ禍の中働き続ける医療従事者は、その仕事に見合うお礼を報酬の形でも得ることができているのだろうか?
スウェーデンで、医師や看護師への特別手当やボーナスがどう支払われているのかを公共放送のSVTがまとめていたので紹介します。
スウェーデンでは基本的に医療は地方自治体が提供しており(私立の医療機関はとても少ない)調査は全国21の自治体での対応をまとめたものだ。
結果、例えばダーラナ地方では、一定の条件をみたす職カテゴリーでは、毎月給与に5000クローナ(約6万5千円)の特別手当がつくようになった人もいれば、ヴェステルボッテン地方ではこれまでに一度400クローナ(約5200円)の商品券がプレゼントされただけといった例もあり、対応は実にまちまちでその差は激しい。
(各自治体の対応状況まとめはこちら GUIDE: Så belönas covidpersonalen – region för region | SVT Nyheter )
みなさん、コロナ禍でちょっと忘れてしまっているかもしれないが、医療従事者、特に女性の多い看護職はその仕事の大変さと比べて平均的な給与が低く、職を離れる人が増えているのがここ近年のトレンドだった。
地方自治体も台所事情は厳しいのかもしれないが、コロナの今、報酬の形でその仕事を称えることをせずにいったいいつやる? 国から結構コロナ予算が降ってくるけど、これで医療従事者向けの全国統一されたレベルの最低限のお礼を報酬の形でとかできないものなのかな?
仕事人生の最初が広告代理店で、その後もブルシット・ジョブ人生を歩き続けている私は、エッセンシャルワーカーの人たちには感謝の言葉しかない。私にできることは税金を払うことぐらいだが、税金は高くても社会でちゃんと使われるという繋がりを実感できるので、スウェーデンに住んでいるのはとてもいいなと思っている。それは私だけではないようだ。
もっと払うよ、税金 - swelog 今日のスウェーデンのニュース
さて、今日は土曜日。
冒頭の写真は今年のブックレア(年に一度の本のバーゲンセール)で買った温泉の本。私も温泉行きたいし、すべてのコロナ疲れのたまっている人たちに温泉を届けたいなぁ。
しかしこの本、浴場の中で撮影された裸の人たちの写真が結構多くて、一体どういう分に許可もらって撮影したのかが結構気になる。あ、いい本です。バーゲンで見かけたらぜひどうぞ。
ブルシット・ジョブが気になられた方はこちらのトーク企画動画もどうぞ。
1/27 #D2021 企画 Vol.6 Dialogue "クソどうでも良い仕事" は誰のため? 〜ブルシットジョブとエッセンシャルワーク〜 - YouTube