昨日、スウェーデンの公衆衛生庁から発表されたのは、70歳以上の高齢者に出されていた行動制限要請が撤廃されること。3月以来現在に至るまで、できるだけ社会的接触を避けるように要請されてきた高齢者も、今後はすべての人に向けた行動規範だけに従うことになる(手を洗おうとか物理的距離を保とうといった、いつものやつ)。
そして10月も終わりに近づきそろそろクリスマスの過ごし方が気になり始めた今日このごろのスウェーデン。公衆衛生庁のアンデシュ・テグネルは、ごく親しい近親者の間でのクリスマスの集まりなどで感染するリスクは低く、そうやって親しい人と集まることのポジティブな効果が感染リスクを上回るであろうから、小さな集まりはOKだととインタビューで回答していた。またそのような集まりの中で、健康な孫たちとハグで挨拶しても大丈夫だともと話す。
これは、これまで隔絶された生活を強いられてきた高齢者には、とても嬉しいお知らせのはず。みんな結構長い間、大切な人たちを抱きしめることをしていない。公衆衛生庁は同じく昨日、高齢者の精神状態がコロナ禍で悪化しているという新しい調査結果も発表している。
テグネルが「その件(抱きしめること)についてはずっと考えてきた」と話していたのが印象的だったこのニュース。日本人とはいえ、私も20年以上ずっとこの国でハグし続けてきたわけだし、この半年以上のハグなし生活で実はいろんな影響を受けているのだろうか?
とりあえず次に甥や姪に会う時は思いっきり抱きしめてみよう。ぎゅっ。