昨日の日例記者会見での社会庁からの発表によると、4月28日までに新型コロナウイルスにより死亡した人の90%以上が70歳以上の高齢者だった(合計1877名)。またこのうちの約半数にあたる948名が高齢者特別住宅(särskilt boende)に住んでいた人で、うち377名が70歳から84歳、571名が85歳以上の方だった。また26%がホームヘルパーサービスを受けている高齢者だった。
社会庁は、高齢者特別住宅で生活を送る高齢者は、自宅でホームヘルパーサービスを受けながら暮らす高齢者よりももとより介護や介助が必要な病気がちの人が多いと話し、これからも高齢者特別住宅への特別な注意と対応が必要だと説明した。
また、70歳から84歳までの新型コロナウイルスによる死亡者は病院で亡くなる方が多数を占めていたが、85歳以上の方では高齢者特別住宅で亡くなるというケースが多い。新型コロナウイルスでの死亡例に限らないが、高齢者特別住宅で暮らす高齢者が重篤な状態に陥った場合、病院に運び込まれることで心身の状態が悪化することもあり、病院へ搬送しないという判断を現場の医師が行うこともある。
感染者全体でみてみると、スウェーデンでは4月28日までに感染が確認された人は19430人となったが、このうちの38%にあたる7315名が70歳以上の高齢者だった。また7315名のうち39%が高齢者特別住宅に住んでおり、27%がホームヘルパーサービスを受けている人だったそうだ。
感染者数は昨日の5月6日の発表では23918名にまで増えており、新しく確認された感染者の多くは医療や福祉の現場で働く人たちだった。これは目下PCR検査を優先して行っていることとも関連しているのかもしれない。
昨日発表の死亡者総数は2941名と、3000名近くまで増えている。スウェーデンでの新型コロナウイルスによる死者は最終的に8000名から2万人近くになる可能性があると報道されていたが、この3000名という数字でも受けとめるのがとても重い。今朝もまたちょっと外を走ってから一日を送ることにします。みなさんも、できるだけこころ落ち着いた一日を送ることができますように。