swelog ニュースで語るスウェーデン

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新型コロナは長期戦へ

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朝早く起きてニュースサイトをチェックして、興味をひいたニュースをブログに書く。一年半くらい楽しくやってきたこの朝の習慣が最近ちょっとつらい。

新型コロナウイルスの感染者数が一晩ですごく増えていたり、ここ2,3日は周辺国の国境が急に閉鎖されたり、スカンジナビア航空の1万人が急に一時解雇されたりちょっと劇的な動きが続いた。

あいかわらず夜はぐっすり眠っているが、寝ている間にすごい状況に陥ってたりはしないか、朝ニュースサイトを見る前は少しどきどきする。

今日のSVTのニュースサイトのトップは「新型コロナウイルスは気候変動問題へはよい影響、だけど喜べない」とのジャーナリストの署名入りの記事、アメリカで50名以上の集会が禁止されたこと、経済的に厳しい状況にあるスウェーデンの企業と労働者への政府の対応策と続く。

朝6時からのテレビのニュースは、スーパーマーケットの空になったトイレットペーパーの棚の映像を流し「トイレットペーパーはちゃんと流通してます。買い占めないで」と話すことから始まった。感染者数はもちろん増えており、状況は悪くなっているが、劇的ではない。

昨日の夕方のステファン・ロベーン首相の記者会見では、学校や国境の閉鎖などのドラマティックな対応策は発表されず、これまで通り、手洗いの徹底、体調の悪い人の自宅療養、高齢者施設や病院への立ち入りを控えることなどが繰り返された。

話の中でこれまでとは違ったトーンであったのは「全員でこの最低限のルールを守り、助け合っていくことの重要性」の強調と「これから数ヶ月はこの状況が続くであろう」との見解が話されたことだろう。

私も、毎日、刻一刻状況が変化するという状態がこの先数ヶ月は続くであろうことへの心構えが、少しはできてきたように感じた月曜日の朝でした。

ロベーン首相「今はまだ国境を閉鎖する時ではない」

© Hiromi Blomberg 2023