新しいDNA鑑定技術の未解決の殺人事件への使用が広がっている。
今、世界中で人気の個人向けDNA鑑定サービスを使って構築の進む世界統合家系図に照らし合わせるといったものや、採取されたDNAから似顔絵を作成するといった試みがそれにあたる。
残されたDNAの痕跡から似顔絵を作成する会社はアメリカにあり、DNAを送ると、高い精度で性別、肌、髪、目の色を再生し、精度は低くなるが顔の輪郭や目鼻立ちなども描いてくれる。
この技術が昨年秋ヨーテボリでおこった殺人事件の捜査で使用されたことから、ストックホルム警察の未解決殺人班が今後の捜査での使用を検討している。問題は、似顔絵がどれくらい正確なものかをはかる科学的な根拠はないという点だ。
似顔絵はだいたいで描かれているレベルであることを理解して使う必要があるが、明らかにこの方法には人々の思い込みを助長する危険性が潜んでいる。
GPSで足跡をつけながらDNAを撒き散らしながら、あらゆるデジタル化されたトランザクションや身体データを記録しながら生きている私達。
でも、今の世の中では逃げも隠れもできないと思う人が増え、犯罪が減る方向にすすんでいるという話はまだきかないなぁ。