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電動自転車補助金で何が変わったのか?

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スウェーデンでは去年の9月まで電動自転車を買うと政府の補助金がでた。補助金は電動自転車の価格の25%、最高で1万クローナまで(約11万5000円)だった。2017年9月から2018年の9月までの期間中に8万9396人が申請して、合計3億6800万クローナ(約41億5千万円)の補助金が支払われたが、制度を利用して電動自転車を買った人はどんな人たちだったのか? 

「高学歴で環境問題に関心があり体を動かしたいとは思っているけれどややこしいのは嫌だ」と思っているやや年配の人たち。申請者のうちでアンケートに答えた人たちのプロフィールから浮かび上がってきたのはそんな人達だ。

男女はほぼ同数で、この補助金制度の開始前には「大都市に住む人達だけが優遇される不公平な政策だ」との批判もあったそうだが、実際蓋をあけてみると都会と田舎の差はあまりなかった。しかしやはりスウェーデンの最北部からの申請は少なく、補助金申請者は南部に集中した(ストックホルムあたりでもまだ南部か? スウェーデンも南北に長い!)

アンケートによればこれまで車を使っていた移動を電動自転車に変えたという使い方が50%、普通の自転車や徒歩並びに公共機関を使っていた移動を電動自転車に変えたものが約半分ということで、自動車から電動自転車へのポジティブな流れを確認することができる。

自然保護庁は電動自転車の使用が増えることで「おそらく」温室効果ガスは減っており、人々の運動は増えており騒音も減ったと思われるが、交通事故は増えたかもしれない、とまとめている。

交通事故といえば電動キックボード! あの若者しか乗っていない乗り物。事故多いんですよね。そのうち規制されそうだな。

電動自転車補助金制度は誰が使ったのか?

電動キックボードの事故が急増している

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© Hiromi Blomberg 2023