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コロナと遺書と新年と

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謹賀新年。

年明け早々「遺書」の話とは、ちょっとふさわしくないのかもしれないが、今日はこれまでの人生を振り返り、このから先の限りある時間、そして自分がいなくなった後に何を残したいのかを考えるのにもよい日なのかもしれない、と思ったので今年はこちらのニュースから。

SVTが全国の葬儀社や法律事務所へ行った独自調査から、今年の3月以降、遺書作成の依頼件数が急増していることがわかった。コロナ禍で自分の死を具体的に考える人が増えたことがこの増加の背景にある。

葬儀社の一つのFenix社では、2020年は例年に比べると4倍程度の遺書作成依頼があった。また遺書作成以外にも、将来自らが決定能力をなくした際に備えて代理人を立てたり、自分の望む葬儀の方法を登録したりといったサービスもコロナ禍で伸長した。

いつかは誰にもやってくる死を考えることは、生きることを考えることでもある。今日はゆったりとした時間軸でこの先の自分、そしてどう生きていきたいかに思いを馳せてみるのはいかがでしょう。

遺書を書く人が増大中

© Hiromi Blomberg 2023