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知らないうちに年金積立の8%をグリーンボンドに投資していた件

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気候変動問題への意識の高まりに呼応して株式市場での資金の調達が難しくなってきた例えば化石燃料系産業は、今もまだ債権市場では資金調達に成功している。

世界の債券市場は株式市場よりも大きいため、気候危機問題への対処を加速するには債権市場でお金が何に貸し出されているかを注視し、そこでの影響力を高めていくことが大切だとする研究結果が、この度ストックホルム商科大学でまとめられた。

スウェーデン政府や企業はグリーンボンドと呼ばれる気候危機対策や再生可能エネルギーの分野への取り組みに特化した債権の発行で世界をリードしている。

現在、世界の債権市場のうちたった1%がいわゆるグリーンボンドだとされているが、例えばスウェーデン人の年金基金を運用する主要な4つのAPボンドでは、既に8%がグリーンボンドに投資されていて、スウェーデン人は知らないうちに自分たちの年金のうち4560億スウェーデン・クローナ(約5兆6000億円)をグリーンボンドで運用していることになる。

グリーンボンドに投資するといっても、いわゆる「グリーンウォッシュ」問題にも注意することはとても大切。わかりやすい記事をみつけたのでそちらの記事リンクもはっておきます。グリーンボンドは東京以外の日本の自治体でも発行するところがでてきたようなので、ふるさと納税よりも応援したい自治体のグリーンボンドへの投資はいかがでしょうか?

グリーンボンド、「グリーン度」の基準 | Bloomberg | ブルームバーグ

神奈川県初のグリーンボンドを10月に発行します! - 神奈川県ホームページ

 

グリーンボンドで気候危機に対処するにはこうやる

© Hiromi Blomberg 2023