スウェーデンは、給与や資本からの所得で人がどれくらい稼いでいるかを誰でも調べることができる国だ。ニュースメディアはその情報を報道することもできるので、よくタブロイド紙の記事では取り上げられた人の稼ぎがどれくらいかと、年齢や家族構成なども付帯情報として書かれていたりする。
(これがどうして可能なのかは、その背景にある考え方をそのうちにまとめるのでご期待(?)ください)
追記・ まとめましたよ!
12月頭には2019年の確定申告への課税額が決定し、税務庁がその情報をまとめ、2019年に誰がどれくれい稼いだのかがわかるようになった。
経済情報紙ダーゲンス・インダストリがそのトップリストを伝えており、そのリストを引用する形でダーゲンス・ニュヘテルが上位20人に女性はたったの一人だけ、だとの記事を掲載している。
このリストによると、2019年にスウェーデンで最も高い給与所得を得たのはゲーム会社Kingの創業者のセバスチャン・クヌットソンで、給与として稼いだ合計は1億7300万クローナ、約22億円だ。
彼の後には投資会社の社長、製薬会社関係者と続いて、4位にスポティファイのベテランの技術責任者が入っている。スポティファイは他にもプロダクトの責任者が6位に入っている他、10位にはそのリストに上がっている唯一の女性である人事責任者のカタリーナ・サチコ・ベリなど、20位までのリスト中5名が関係者だ。
スポティファイは2018年にアメリカで上場しており、また給与所得には特別ボーナスなども含まれるので、この時の上場がこの2019年の給与所得に関係しているようだとダーゲンス・ニュヘテルは伝えている。
一方株式の配当や売却、不動産からの所得などでは、元DICEの関係者やMinecraft創業者などこちらもゲーム業界の重鎮がトップを閉める。マインクラフトの創業者”ノッチ”の資本所得は2019年の1年だけで7億4500万クローナ(約94億円)だ。
うーん、こんなにたくさんお金があったら大変だろうなー、と素直に思える自分の身の上を感謝するクリスマスの朝、ということにしておこうっと。