以前からこうなることは予想されていたとはいえ、スウェーデンで直近の24時間で確認された感染者数が500人を越え、59人の方が亡くなり、感染確認者数の合計が5000人近くになったと聞くと心がざわつく。数字の変化がこれまでとは明らかに違ってきている。
「近隣諸国と異なったやりかたをとっていることで、最終的にスウェーデンの人口あたりの死亡者数が高くなってしまったら、その責任はあなたがとるのか?」と昨日、インタビューで聞かれたロベーン首相は「そういった結論がでると考えるにはまだ時期尚早」と答えた後で、同時にこのような切迫した状況がしばらく続くと考えていることを述べて、これまで以上に深刻な状況に入ってきたことをわからせてくれた。
火曜日の夜のニュースには、ストックホルム大学の数学教授トム・ブリットンが出演し、今のスウェーデンの感染状況の変化をイタリアやスペインと比べて説明してくれようとした。
しかし、この時の彼の説明は特にわざわざ数学者がでてきて説明するほどのものとは私には思えなかったし、ニュース番組側もまだ彼になにをどう説明してもらったらこの数学者を有効活用できるのかが、わかっていないような印象をうけた。
そして、一夜明けた昨日の朝のニュース番組にも登場したブリットン教授は、これまで私達もなんとなくわかっていたかもしれないが、あまり頭の中で具体的な像を結んでいなかったことをさらっといった。
「(これから感染テストをする人数を増やしていかなければはっきりした予測をすることはできないが)4月中には国民の半分が感染するものとみられ、そうなるとそれまでは増加して高レベルが続く予想である医療を必要とする感染者数も落ち着いてくるものと思われる」、と。
感染症がどのように広がっていくのかの数学的モデルの研究者であるブリットン教授は、この予想を現時点でスウェーデンで既に50万人から100万人のひとが感染しているという妥当性のある数字に基づいて立たている。彼は、もっと固く見積もっても今25万人から50万人は感染しているだろうと話していた。
北欧の小国とはいえ、スウェーデンの人口の半分といえば500万人を超える。
新型コロナウイルスに対抗するワクチンがない今は、ちょっとしたことで感染が一気に爆発的に増えてしまうことが一番恐ろしいわけだが、なんとかコントロールできる状態を保ったまま、国民の半数まで感染が拡大していけば収束にむかっていくということなのだろう。
となると、今、社会隔離を行っているヨーロッパの各国はいったいいつまで国民を厳しい管理化においておかなければならないのだろうか? 夏になってもウイルスの勢力が衰えないならワクチンが開発されるまで? だとすると収束したような中国や韓国の状況が今どうなっているのかも改めて気になる。
うーん、朝のこの短い時間ではまとめきれないほど疑問がわいてきたので、今朝はひとまずここで書くのをやめて、仕事にとりかかる前に少し瞑想でもすることにします🧘♀️