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ストックホルムの右靴泥棒

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目下ストックホルムのソーデルマルム地区を恐怖に陥れているのは(誇張ですw)、謎の右靴泥棒。ある日、ある時、あるヨガスタジオで始まった右側の靴だけが盗難にあうという奇妙な現象は、一度に15もの右靴だけが消えてしまった事件を含み、いまだに誰がなんのために行っているのか、その解決の糸口は見えていない。

当初はヨガスタジオでのみ起きていた右靴消失事件は、同じくソーデルマルム地区にある公営プールなど、他の場所にも広がっている。

犯罪学の研究者で犯罪小説の作家でもあるクリストファー・カールソンさんはこの事件に大いに注目している。犯人は何らかの強迫性障害を抱えていると考えており、その理由を解明したいと思っているからだ。カールソンさんによると、スウェーデンではこれまでにスーパーの卵のパッケージから中の卵を抜くなどの同様の強迫性障害からくる窃盗行為があるらしい。

卵と違って靴って結構かさばると思うのだが、集められた右靴たちは、今どのような毎日を過ごしているのだろう?

さて、本日日曜日の19時1分から、スウェーデンではロベーン首相による「国民へのお話」がある。スウェーデンでこのような形で首相が国民に向けてスピーチをすることはまれで、ロベーンがコロナに際して3月22日の日曜日の夜というタイミングで行った以前は、1992年の大量殺人事件、2003年の外務大臣殺人事件の折に行われただけである。

今日のスピーチはおそらくは、コロナの危機下で再びしっかりと自分の責任と真剣に取り組むようにという話がされるのだろうが、今、世界中のメディアがここで「マスク」が取り上げられるのではないかと首を長くして待っていたりするのだろうか?

専門家がソーデルマルムの右靴泥棒を分析「強迫性障害を抱えている」

日曜日に首相が国民に向けたスピーチへ

© Hiromi Blomberg 2023