ヨーロッパ各国が都市封鎖制限をゆっくり緩めはじめ、アメリカではロックダウン解除推進派と反対派の激しい意見の衝突が起こっているせいだろう、昨日はスウェーデンのコロナ対策をどう評価するかに関するニュースやSNSでの投稿を多くみかけた。
ツイッターでぐるぐるまわっていたのは、スウェーデンの感染者数や死者数を他の国と比較したグラフだ。都市封鎖をすれば防げたはずの現時点でここまで高い感染者者や死者数をなじる声が大きかったように思う。
改めて思うのは、今回はスウェーデン人の現実的なところや合理主義的なところが他の国との差となって大きく現れたのかなということ。対策自体に関して言うと、昨日はデンマークやノルウェーで保育園が再開されたり、ドイツで商店が営業できるようになったりと、ヨーロッパの各国とスウェーデンの間で行動制限に関しての差は今後はますます小さくなってくるだろう。
スウェーデンの外で起こっているスウェーデンをめぐる意見の対立の激しさとは異なり、スウェーデンの中はなんとか落ち着いているようだ。アフトンブラーデットの調査によれば、この1ヶ月間で公衆衛生庁を信頼すると答えた人は50%から71%へと増加、政府への信頼度も34%から53%へと高くなった。
天気のよかった週末人気のカフェなどのテラス席での混雑具合を懸念するコメントを公衆衛生庁が昨日の日例記者会見でだしていた。有機的な感染はちょっとした注意力の欠如で拡散してしまうのだろう。こんなニュースを聞くと、やはり身体のどこかが緊張するのを感じる。
天気がいいと気が緩みがちだけど、医療の現場は持ちこたえているとはきくものの厳しい状態が続いている。これは短距離走ではなくマラソンなのだな、と改めて思う。今日は周囲のやじに気を取られることなく、まだまだ見えないけどあると信じたい、はるか先のゴールをもう一度意識して身を引き締めよう。
テグネル(国家主席疫学官)とロベーン(首相)への信頼度が増加
【追記・2020年4月25日】
4月21日に発表されたNovusの調査結果でも、政府のコロナ危機への対応を「とても信頼する」または「信頼する」と答えた人は63%だった。同様に公衆衛生庁を「とても信頼する」「信頼する」と答えた人は73%でした。