ブログを読んでくださっている昭和なみなさん、「不幸の手紙」を覚えてますよね?
今、スウェーデンの小学校高学年の女の子たちにまわってくるチェーンメールには、時代を反映した悪意を感じる内容のものもあるそうです。
スマホのSNS経由で送られてくるのは「このメッセージをスクショして20人に送らないとと、お前のパパは365日以内に死ぬ」といった古典的(?)なものから、「このメッセージを10人に送らないと、今度街に引っ越してくる恐ろしい少年にレイプされる」といったものまで。内容が切迫しすぎて夜も眠れない女の子たちもいる。
ちょっとしたイタズラ感覚で簡単に送ることもできてしまうけれど、度を超した「不幸の手紙」は当然、脅しという犯罪として扱うこともできるそうです。ただし、警察への届け出はほとんどないし、警察側でも捜査は簡単ではないだろうとコメントしています。
特に9歳から11歳ぐらいの子供は、現実に起こっていることと想像の世界の境目が大人より曖昧で、このような不幸の手紙を間に受けてしまう。家族や学校のクラスなど大人も交えて公に話すことが一番の解決策らしいので、この年頃の子供が近くにいたら変なメッセージで悩んでいないか声をかけてあげてください。
不幸の手紙、きっと人間の本能的な不安と関連していて、昔からあったのだろうなと思ったら、中世ヨーロッパには「天使の手紙」というものがあったとか。
スウェーデンでは1950年代くらいに、ねずみ算方式でお金持ちになろうと企んだお金を送れ、というものがあったそうです。その後お金を手紙にいれて送ることは禁止されたけど1980年代くらいはやはり「不幸の手紙」は盛んだったようですね。どんな手紙だったが興味のあるかたはこちらの当時のインタビューで。(スウェーデン語です)