スウェーデン財務省の規定審議会は、700億クローナ以上の預金のある大手銀行に顧客への現金引き出しサービスへの提供を義務付けさせようとしています。
このまま銀行側の論理だけでキャッシュレス化が進むと、ATMも現金を扱う銀行も国土からなくなってしまうような勢いのスウェーデン。
今、特に問題となっているのはデジタル化から乗り遅れた田舎での現金の取り扱い。銀行側としてはこのような過疎地域でこそ現金の取扱をやめてしまいたいが、逆に現金に依存している程度は大都市よりも高いといった状況がありそうです。規定審議会は同時に、商店などが売上現金を銀行に預けることが可能性の確保も提案しています。
日本ではクレジットカードでどこでも支払いができるわけではありませんが、帰省する度に交通系ICカードで現金なし決済のできるところが増えているように思います。しかし「スイカなどのICカードで、コンビニの他、支払いのできるところ増えたよね」という私の発言に、ICカードでの支払いがそんなに普及しているのは都会だけ、との指摘もうけました。
どこの国でも田舎にいくほど現金依存度が高く、同時に銀行にすると現金サービス提供コストが高くつくのでしょうね。国の介入はあって当然かと思います。