ウメオ大学で新学年スタートに合わせて実施されたキャンパスでの感染拡大状況を把握するための2万人を対象とした壮大な調査(実験?)。この度、感染拡大はほとんど見られなかったという結果がまとまった。
(どんな調査だったかはこちらをどうぞ)
大学生2万人のPCR検査、大調査 - swelog 今日のスウェーデンのニュース
ただし調査対象は目標としていた2万人ではなく、きちんと検査ができたのは9907名と約1万人にとどまり、感染したのはそのうちの6名だけという結果となった。
検査対象者のうち4割の人はウメオのある県外から新学期に合わせて引っ越してきた人たちということだが、1990年代生まれの人が半数以上を締めたこの調査では、多くの若者が様々なところから一度に多く集まっても、対象者の中では大きなアウトブレイクは起きなかったという結果がでた。またこの対象者のうち3分の2は学生で後の3分の1は教諭、職員などの大学関係者だった。
2万人を目標としていた調査だが対象が1万人にとどまった理由としては、一度しか検査を受けていない人が多くいたこと(一度だけでも受けた人は合計1万6千人いたが、このテストは1週間の間隔をあけて2度検査することを前提としている)、またインタビューを受けた学生の一人は「万が一、感染していることがわかると隔離され授業を休まなくてならないので、その事態をさけたかった学生が多くいたのではないか」とコメントしている。(←ダメじゃないか!)
ともかく、ルンドでもあんなに散々、密に集まってさまざまな新入生歓迎の行事を行っていた学生たちだが、今のところこちらでも感染が広がったというニュースは聞かない。どうかこのままの落ち着いた状況が続きますように。