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マインドフルネス副作用

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テンポの速いストレスフルな毎日に対処する有効な手段として、アップルのスティーブ・ジョブズが実行していたことでもよく知られるマインドフルネス。その効果を実感する人も多いなかで、マインドフルネスで逆に不安を感じたり鬱になってしまう人もいるという研究結果がこの度まとめられた。

カロリンスカ研究所の研究者アレクサンデル・ローゼンタールさんは、マインドフルネスをよく効く薬のように捉えるとわかりやすいと話す。ほとんどの人にはめざましい効果があるが、一方でごく少数だがその副作用が出る人もいる。この度学術研究誌でまとめられたのは、マインドフルネスの手法を試したおよそ8%の人に望んでいなかった不安や落ち込みという反作用がでたという結果だ。

スウェーデンでは2016年から社会庁が、うつ病の再発防止策としてマインドフルネスの考え方をベースにした認知療法を推奨している。

私はヨガのクラスに通いはじめて2年ちょっとになるが、始めた当初、なにが苦手だったかといえば、それは瞑想や座ってゆっくり呼吸すること。リラックスしようとすればするほどよけいに呼吸が早くなったり、ちょっとした脅迫観念に襲われそうになったことを思い出した。今ではすっかり深い呼吸にもなれてしまったので、そんなことはすっかり忘れてしまっていたけど、最初は結構居心地が悪かった。

ローゼンタールさんも、マインドフルネスのネガティブな反作用も一時的なもので、多くの人はそのような副作用も次第になくなっていくと話す。

少しは目を閉じて長く座っていられるようになったとはいっても、私の場合は最長でも20分程度までしか試したことはない。次に京都に帰ったら、どこかのお寺で座禅でもくんでみたいけれど、はぁ、京都にはいったいいつ帰ることができるのだろうか?

研究結果・マインドフルネスで不安やうつになることも

© Hiromi Blomberg 2023