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変異種とワクチン

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スウェーデンでは、2月19日までに一度でもワクチンの接種を受けた人は約40万人。2度の接種を終えた人は19万人弱となっていて、新型コロナウイルスへのワクチン接種が進んでいるが、同時に変異したウイルス感染も広がってきている。

せっかく進めているワクチン接種なのに変異種が入ってくるとそれには効果がないのでは、と誰もが気になることに3人のカロリンスカ研究所の専門家が答えていた。

感染症対策の専門家であるヤン・アルベルト教授は、これまでのワクチンはイギリスやブラジル、また南アフリカの変異種に対して効果が全くなくなってしまうわけではないが、その効果は低くなる、と話す。すでに変異種に対応したワクチンの開発は進められているが、それができるのは早くても秋以降になるだろうとの見方だ。

ワクチンの専門家であるマッティ・セルベリ教授も同様の見方だ。現在接種が始まっているワクチンは変異種に対しては効果が低くなるが、ワクチンの方も対応したものが出てくる。

あらゆるウイルスは変異する。感染症研究者のアンデシュ・ソンネルボリ教授は、コロナウイルスはHIVウイルスやC型肝炎のウイルスと比較すると、変異のレベルは低いようだが感染がここまで社会で広がっているので全体としてみると変異を起こす割合は高くなると言う。

今大事なことは、変異種に対しては従来種への効果に比べると低くなってしまうようだが、それでも効果はあるので社会全体でワクチンの接種を続けていくことと、同時にこれまで通り、手洗いやソーシャル・ディスタンスといった基本を続けて行くことのようだ。

それにしても、先週官僚や学者への脅迫や中傷に関するニュースを伝えたが、こうして自分の意見をはっきり伝え続けてくれている医師や専門家に感謝しなければと思う気持ちがさらに募る。どうかこの人たちにこれ以上嫌なことや大変なことが起こりませんように。

ウイルス変異種へのヤン・アルベルト教授の見解「対応したワクチンは秋以降になるだろう」(SVT)

「ワクチンは変異種に対しても一定の効果を持つ」(SVT)

© Hiromi Blomberg 2021