100万人の晩餐会
今日はノーベル賞の授賞式。日本からの注目も高いが、その後の晩餐会がスウェーデンでは4時間にわたってテレビ生中継されることはあまり知られていないのでは?
リベラルな現在の国民気質と、王族、豪華なドレスや贅をつくしたデコレーションや食事は一見結びつかないが、そこに叡智の香り付けがされていることで多くの人をテレビの前に惹きつける。
スウェーデンの公共放送が毎年生中継する晩餐会は、実に115万の人をテレビに引き寄せ、中にはテレビの前で自分も一緒に食事を楽しむ晩餐会ファンもいるほど。
ファンファーレを聞かないとクリスマスが来ない
1901年に113人の招待客で始まった晩餐会に、今年出席するゲストの数は1340人。
発表されている式次第によると、今日の夜19時03分に、スウェーデン人なら誰でも知っているノーベル賞授賞式のファンファーレが鳴り、晩餐会が始まる。このファンファーレは、この時期に聴かないと気分がでない、この国の季節の風物詩だ。
番組では様々なエキスパートが、今年の席順や、出席者が来ているドレスの説明、このような正式な晩餐会でのエチケットなどを解説してくれる。
日本からの出席者が着物を来ているような場合も、ちゃんとエキスパートの「Obi」についての説明等がはいる。今年もきっと、ノーベル賞を受賞された本庶氏やご家族のお召し物について解説がされるだろう。
食事代は自分で
ちなみに晩餐会の食事は一人あたり3000クローナ(約3万8千円)。王室からの参加者と受賞者とその関係者のゲスト以外は、自分でこの費用を払うのだとか。このあたりなんかスウェーデンぽいですね。