イギリスからの変異種が新規のコロナ感染者の過半数を占めるようになったスウェーデンで、子どもや若者の間への感染が増えている。広がる感染にリモート学習に移行した小学校低学年のクラスもあるが、小さな子どもたちへのリモート学習は難しいと、SVTの取材に小学校の先生が答えていた。
ここ2,3週間のスウェーデンにおける子どもと若者の感染者数は増えており、公衆衛生庁の統計では3月8日からの1週間では、19歳以下の感染者が全体の18%を占めた。また地方別の傾向に少し違いはあるものの、多くの地方でイギリスからの変異種の全体の新規感染者数に占める割合が過半数を超えている。
全体の感染者数に対して子どもの感染者の割合が増加している背景としては、以前よりPCR検査を受ける子どもの数がぐんと増えていること、また子どもは大人と比較して新型コロナウイルスに対する抗体ができにくいことが関連してるのではないかと公衆衛生庁は説明する。
子どもや若者が感染者数全体に占める割合は増えているが、大人と比べて重症化する子どもや若者は現時点では少ない。
感染者数の推移グラフを見ていると、先週などは特に18歳〜19歳の間の感染が増えている。コロナ生活疲れで、ルールを守らなくなった人が増えてきたのではないか、と昨日の夜のニュースで医師が解説していた。
春めいてくると行動も大胆になりがち? ヨーロッパでは今、このタイミングで改めてドイツがロックダウンの延長を決めるなどしているが、もうすぐやってくるスウェーデンのイースターの休暇でも、みなさん、どうか気は引き締めたままでお願いします(私もね)。
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