スウェーデンでは今朝(というか真夜中?)2時からの放送となった『One World: Together at home』。
レディー・ガガの呼びかけで、WHO(世界保健機関)とGlobal Citizenが世界中のコロナ最前線で働く医療従事者を称える目的で実施されたこのヴァーチャルコンサート。日本では放映時間帯もよかっただろうから観た人も多かったのでは?
スウェーデンではYoutubeやTwitterの他、SVTのニュースサイトで夜中じゅう流していたようだが、今起きたばっかりの人もSVT Playのこちらのリンクから少し編集されたバーションが、これから4日間、22日(水)曜日の真夜中まで視聴できます。
One World: Together at home | SVT Play
唄もメッセージも、そしてあいだあいだに挿入される世界中の医療最前線のようすも素晴らしいが、私たちに視聴者への思わぬおまけは豪華ミュージシャンの自宅の様子を垣間みれたこと。
自宅の様子からなんとなく人柄がわかるようなわからないような、そんな親密な関係性が突然画面の向こうからやってきたようだ。私の目を引いたのは(自宅なのかどうかはよくわからないが)テイラー・スウィフトの後ろの壁紙。とってもすてきで見ているだけでこころが癒されます♡。
そして昨日、心に残った別のすてきな壁紙といえば、その北欧感満載のおしゃれな壁紙にはまったく似合わず、話の内容が超過激だった元スウェーデンの国家主席疫学官のヨハン・イェセックへのインタビューだ。
今もスウェーデン政府やWHOへのアドバイザーとして活躍しているイェセックは、スウェーデンのテレビを見ている私たちには、このコロナの時代、ニュースや情報番組に頻繁にでてきて、視聴者から質問に答えてくれる役割でおなじみの人だ。
彼との受け答えは、質問に答えるというよりは、私たちの不安を切り捨てるという感じで、彼からすると一般市民のアホな思い込みをめった切りにする感じになっている(ちなみに私の義母は彼のことがキライだ。よけい不安になるらしい)。
いずれにせよ、現在のスウェーデンの公衆衛生庁のコロナ対策のバックバーンとなっているのがイェセックの考え方だといってよい。
インタビューはイギリスのオルタナティブメディアのUnHerdによるもので、内容のまとめとインタビューが下のリンクから視聴できる。スウェーデンの考え方に興味がある方におすすめします。インタビューは英語で30分くらいの内容です。
Swedish expert: why lockdowns are the wrong policy - The Post
さて、私はこのコロナの真っ最中の3月半ばからアサインメントが新しくなって、多くの新しい仕事仲間と会う必要があったのだが、もちろん初対面からみんなビデオ会議でバーチャル対面である。
仕事仲間が座っているのは書斎やキッチンといった定番の場所のほか、息子のゲーマーな机を借りている人、家族もいる家で集中するためにウォークイン・クローゼットの中から会議に参加している人など様々だ。
もともとカーテンもない部屋も多く、家の中が外に向ってあけっぴろげなスウェーデンな文化背景もあるのか、ZoomやTeamsで会議しても背景をぼやかしたり隠したりしている人はほとんどいない。
会議していたら子供が乱入してくるのはよくあるが(ちょっと前にBBCのニュースでもありましたね☺︎)、この金曜日にはついに(?)公園で子供のブランコを押しているお父さんと会議をすることになった。
必要だったのは彼の頭の中にあった知識だったので、打ち合わせはうまくいったのだが、初対面なのに彼の子どもとも話したりいきなりぐっと親しくなったような気になるおまけ付きだった。今では、来週予定がはいっている打ち合わせは、みんなどんな状態で会議に参加してくるのか少し楽しみでもある。
これまでの特に仕事での初対面の席では、その人なりを知るのは服装やちょっとした仕草といったところが定番だった。これからしばらくは、いきなり住んでいる家のインテリアやどんな子どもや家族がいるのかなど、ちょっと違うレベルから関係性が始まっていくのかもしれない。