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テイクアウト用使い捨てプラ容器のデポジットシステム

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スウェーデン政府は、EU全体で採択した2021年のプラスティックのストローやお皿、ナイフやフォークの禁止をもっと厳格にした、使い捨てプラスティックの使用制限を検討しています。これは、月曜日にイザベラ・ローヴィン環境大臣がラジオのインタビューで語ったもの。

具体的にはプラスティックのコップやランチタイムの持ち帰りで使われる一回限りで捨てられてしまうプラスティックの食品容器を禁止する、という案。

そして、こういう使い捨てプラスティックを禁止する話になるとそれを紙やサトウキビの繊維からできた自然分解しやすい素材に変えて提供するという議論にもなりがちですが、でも紙だからよいチョイスとは簡単に言えない。

今、市場に出回っている紙の使い捨てマグには、液体漏れ防止のために内側にプラスティクの膜を加工してあるものも多いし、紙は素材の製造過程での二酸化炭素の排出量が多いそうです。

それよりも考えるべきはほんの短時間(せいぜい1時間?)使われただけで捨てられる運命の使い捨て容器を減らすこと。

スウェーデン環境研究所やスウェーデン政府が現在検討しているのは、客が自分が持ち込んだ容器でテイクアウトできたり、テイクアウト用の容器をデポジット制(飲み終わったら容器を購入したところへ持っていくとお金に変えてくれるシステム。スウェーデン他多くの国で、ペットボトルなどは長らくデポジット制で回収している)にすること。

日本のお弁当の容器や今問題になってるタピオカドリンクのプラスティック容器のポイ捨て問題も、このデポジット制度で解決できたりしないのかな?

mainichi.jp

紙コップが必ずしもプラスティックより環境にいいとは限らない

© Hiromi Blomberg 2023