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レジ袋と紙袋、エコバッグの環境論争

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昨日まで二週間近く日本に滞在していましたが、日本で買い物をすると、余分なレジ袋を適切なタイミングでお断りする敏捷力が鍛えられます。

日本でもスーパーのレジ袋は来年4月からすべて有料となることが決まりましたが、今回の滞在では雨の日が多く、スーパーやショッピングセンターの入り口においてある濡れた傘を入れる袋のことが気になりました。

これ、いらないと思う。どうでしょう?

傘の水滴を切る機械みたいなものもありますが、これはこれでお金も資源もかかりそうだし、もう、雨の日はお店の床は少しくらい濡れていてもいいじゃないか? 違いますかね?

そんなことを考えていた時、ちょうど本屋で『プラスチック・フリー生活』という本を見かけたので買ってきました。これで少し勉強するぞ!

さて、スウェーデンのニュースでも、綿のエコバックを作るには多くの水や化学薬品などの環境負荷がかかるので生物由来のレジ袋のほうがいいという話もでてきたり、買い物をどの袋で行うかは、自分の宗教の信仰心の告白みたいになってきています。誰を信じてついていったらいいのか悩んでいる人も多い。

紙、布、プラスティック、ナイロンなど様々な素材からどれを選ぶか問題を、スウェーデン環境研究所のオーサ・ステンマルクさんが解説したインタビューによると、どの素材を選んでも一長一短があるということ。私達は素材の議論から離れ、新しいものは買わずに既にもっているものを使えばいい。

あとは何を買うのかその中身について考えようとのことでした。要は袋は家にあるものを常に持って歩いて、それが使えなくなった時は定められた方法できちんと廃棄することを心がければ、とりあえずはよさそうですね。

www.miraioffice.com

↑これはスーパーのレジ袋以外のスウェーデンのお店のプラ袋について、2017年末に書いた記事です。ご参考まで。

紙袋がプラスティックの袋より優れているわけではない

© Hiromi Blomberg 2023