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雇用されない自由と老後の年金リスク

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 フリーランス人口の拡大

企業に雇用されず、フリーランスで働く人が増大している(私もだ)。

スウェーデンの統計数字はないものの、ある研究によるとアメリカやヨーロッパではフリーランスとして働く人は勤労人口の20から30%にも及ぶという。

年金総額に顕著な差

日本の国民年金と厚生年金の差と同様に、スウェーデンでも基礎年金しかもらえない層と、被雇用者がほどんど加入している雇用年金の恩光をうける人の差がますます拡大する。

これまでの世代、例えば1930年生まれの人は基礎年金で最終給与の60%くらいを年金として受け取っていたが、これが1990年生まれの人では基礎年金だけだと最終給与の45%以下となる見込みだ。

保険・金融会社のスカンディアの試算では、41歳になる今年まで会社員として働き、その後フリーランスになった月収が約60万円程度のITエンジニアでは、生涯を通してもらえる年金総額で、定年まで会社員として働いた人と比べて2300万円程度の差がつく。この自由の代償(?)を多いとみるか、少ないとみるかは個々人の価値観によるだろう。

 打つ手は打っておこう

この試算は、だから株式会社を経営している人は有利な年金積立の仕組みを使ったり、個人事業主の人は少しでもいいから個人年金積立を始めましょう、という金融機関からの脅し(?)なのだろうが、言っていることは正しいので私もさっさと始めることにします。。。

 

でも雨の後、木々も色づきはじめ気持ちのいい日曜日だから、そんなことしたくないなぁー(というキリギリス)。

数十万人が貧乏な老後を迎える危険ゾーンに (Dagens Nyheter)

© Hiromi Blomberg 2023