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ラマダンと給食と学力テスト

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月曜日から始まった今年のラマダン。日中の断食は6月4日まで1ヶ月に渡って続く。

断食は大人がするもので成長期の子供はするべきではないとの見解が基本でも、自ら断食をしてみたい、もしくは友達グループの圧力で10歳くらいから断食をする子供もいる。中学生のくらいになると断食する子供はかなりいるそうだ。

今年のラマダンの最初の週にあたった今週は、小中学校の全国学力テストのある学年末の週でもあったので、成績への影響を心配する先生たちも多い。お腹が減ってはテストに集中して結果が出せないだろうと、ラマダンを前に親との説明会等も開かれたそうだ。

また、今のところラマダンに合わせて子供がランチを食べるか食べないか、などを学校側に申請するシステムもないので、ヨーテボリ郊外の取材に応じていた学校では用意した給食の30%を廃棄するほど、ランチを食べない子供が増える。

この地区だけでラマダンの一ヶ月で3万食のランチが食べられないまま捨てられてしまうのではないかと給食の関係者が話していた。

問題がこれだけ顕在化してくれば、来年はなにか対処されてそう?

ラマダンの断食が生徒の成績に影響するのではと校長先生が心配

アンニェレッド地区ではラマダンの時期に3万食の給食減へ

© Hiromi Blomberg 2023