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キャッシュレス時代の子どものスマホを狙う強盗

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子どものスマホを狙った強盗が増えている。

ルンドの市立公園で3人でポケモンGOで遊んでいた10歳の男の子の一人が、マスクで顔を隠した若者にスマホを盗られ、テレビの取材に応じていた。スウェーデン国家犯罪防止委員会Brå(Brottsförebyggande)の調べでは、ここ数年18歳以下の子どもたちのスマホや高価な衣類などを狙った強盗が急増している。

この場合強盗側も少し年のいった未成年の子供であることが多い。警察によると昔から、犯罪組織に足を踏み入れそうになっている青少年は小さな盗みをすることでその勇気を試されることが多いそうだ。

以前は、買い物に行く老人の持っている現金や小さなお店にある現金を狙ったケースがよくみられたそうだが、時代はキャッシュレス。このタイプの強盗は減っている。さらには以前は金目のものを持っていなかった子供が高価なスマホをもっていたりブランド物のジャケットを着ていたりするためこのような犯罪が増えているとみられている。

強盗されたほうの子どもの親は場所が市立公園であったことから、子どもたちにトラウマが残らないように翌日みんなで同じ場所で出かけそこが安心できる場所であることを確認したそうだ。それでも子どもたちは、公園に対してもう以前とは同じ思いを抱いていない。

警察側は、子供強盗に成功した青少年が味をしめもっと大きな事件を犯すことを阻止するためにも、子どもたちへの強盗を防ぎたいと思っている。

公園でただ子どもたちが遊んでいる風景もなんだか複雑なものになってきましたね。

強盗にあった10歳のヴィルゴット「公園はもう安全だとは思えない」

子どもたちへの強盗が記録的増大

© Hiromi Blomberg 2023