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コロナ予算の見込みと実際

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コロナ禍に際してスウェーデン政府が次々に決めていった失業手当や補助金などのコロナ特別予算の中でも、なかなか決まらなかったのが高リスクグループの人の給付金予算だった。

高リスクグループ

がんの治療中であるか、ごく最近治療を終えた人
心血管疾患、高血圧、合併症を伴う糖尿病、慢性腎疾患および腎不全または慢性肝疾患の複数の診断を同時に受けている人
慢性肺疾患の人
病的肥満と診断されBMIが40以上の人
免疫不全症の人
臓器移植を受けた人
70歳以上の高齢者、など

これは、新型コロナウイルスに感染すると症状が重篤化する可能性の高い、高リスクグループにあてはまる人たちでかつエッセンシャルワーカーなどリモートワークもできない人たちが、コロナに感染するリスクを減らすために仕事から離れることを可能にし、そのかわりに給与補償するとした特別予算だった。

給付額は一日あたり最高804クローナ(約9100円)で、約7万から10万人が対象者と想定されていた。5月にはこの予算総額は50〜60億クローナ(約565億〜680億円)程度となる、とTT(スウェーデンの通信社)が伝えていた。

しかし年明けの社会保険庁からの発表によれば、現在も延長されているこの高リスクグループを対象とした給付金の12月の申請者は約1万人。当初の予想の10分の1と、違いが大きすぎる。これまでに支払われた総額は1億3千万クローナ(約17億円)だ。

(社会保険庁ではこの給付金申請を処理するために新たに人員を配置して事態に備えていたそうなので、仕事のない新担当者たちは、今なにをしているのだろうか?)

社会保険庁の担当者は、ここまで見込みが大きくはずれた理由ははっきりとはわからないとしながらも、考えられる理由として以下のものを上げている。

  1. 職場で雇用主と話し合いリモートワークに切り替えてもらうなどの配慮があった
  2. 育児休暇などをとっている
  3. 病気になり疾病給付金をもらっている

願わくば①の人が多く、③の人が少ないことを祈るばかり。

コロナ予算に関してはスウェーデン語の資料だが、12月の財務大臣の定例記者会見で使用されたこれまでのコロナ予算と税控除などの措置をまとめたものがあったのでメモとしてアップしておきます。2020年にこの予算がどう使われたのかも、この先監査委員会がしっかりまとめることになってます。

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Ekonomiska åtgärder för 2020 till följd av virusutbrottet 2020年12月16日財務大臣の記者会見資料より

高リスクグループへの特別給付金申請者は予想よりも少なく

© Hiromi Blomberg 2021