新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いているスウェーデンだが、70歳以上の高齢者や既往症のある人などは社会的な活動や外出を控え自宅にとどまるように、という公衆衛生庁からの要請は続いている。
昨日の夜のSVTニュースに出演した公衆衛生庁のアンデシュ・テグネルは、まだはっきりとは言えないが現在の状況が続けば、これから数ヶ月以内にはこの要請を解除して、高齢者も他の家族と一緒にクリスマスのごちそうを囲んだ食事ができるだろうという見解を述べた。
また、健康な高齢者も他の人たちと同じレベルの自由な生活へと移行する過程では、例えば美容院やフットセラピーなど人と近づくことが必要な状況では、現在も介護施設などでは実施されているようにサービスを提供する側も受ける高齢者側もマスクの着用を推奨する可能性もあるとした。
マスクに関しては、昨日の午前中に行われた行政機関合同の記者会見でも、混雑した交通機関などでの着用推奨など、状況にあわせて限定的に導入される可能性のあることを公衆衛生庁長官のヨハン・カールソンが言及している。
86歳の現役の国会議員で、コロナ禍の中、高齢者の自由のために活動を続けてきたバルブロ・ベステルホルムはこのテグネルの見解発表を「やっと!」と歓迎した。(スウェーデンの政治家は比較的若い人が多いけれども、高齢者の代表も活躍してます!)
しかし、外出制限要請がなくなるからといって、いつものコロナ間隔ルールはなくなるわけではないので、そのあたりは今後も注意が必要だ。またマスクを着用しているから大丈夫という錯覚をマスクになれていないスウェーデン人がもってしまったりしないよう、昨日は「マスクをしていても細かい飛沫が漏れる可能性を示唆した動画」も公表されていたので、一度見ておくとよいかもしれない。
スウェーデンのドラックストアでもマスクの売れ行きは伸びているそうだが、私はまだマスクしている人と話したことない。たしかにマスクをした人は以前と比べるとすこーしだけ多くなったかもしれない。これからの季節はマスクをしていると暖かくていいのかもしれないですね(なんだかのんきなコメントになってしまってすみません(^_^;)