「え、今、オナニーって言った?、新型バイブレーターって言った?」
昨日の朝、作っていた朝食から目を離して慌ててテレビの画面を見れば、時計はまだ6時52分。「こんな時間にオナニーのニュースですか? やるなぁー」と思う私。
つい先程まで、このスウェーデン公共放送SVTの朝のニュース番組は、強行ブレクジットになった場合の英国人の滞在ビザについて法務大臣をインタビューしていたのだけれど……、と目を向けた先のテレビ画面では、ゲストの性科学者がスタジオに持ち込んだ新型バイブレーターを見せながら、それがどのような動きをするのかを指と口を使って説明してくれている。
このニュースによると、今、空気圧でクリトリスを刺激する新型バイブレーターが超人気(「オーガズムを保証!」するのだそう)。この手の商品は今では通常の薬局でも手軽に買えるようになっているほか、性的刺激用品専門Eコマース(大人のおもちゃネットサイト、ですかね?)大手のVuxen.seではここ数年、年50%近くの伸び率で成長している程、このマーケットは伸び続けている。
その後ニュースサイトに追加で掲載されていた同じ性科学者の解説では、女性のオナニーや性的な小物について私たちがオープンに話すようになった背景に、多くの女性がセックスではオーガズムを得ることができない事実があると指摘されていた。
女性向けのセックス関連用品の品揃えは驚くほど増えたが、今もVuxen.seでこれらを購入している大部分は男性だ。しかし男性がセックス小物を使わなくてはならないという状況はちょっと屈辱的ともいえるので、男性がわざわざそのことについて話すことはこれまではなかった、との分析が続く。
ニュース番組で何が取り上げられてももうあんまり驚かない私だが、昨日の朝のこのニュースはやっぱり一瞬びっくりした。 びっくりといえば、同じSVTのニュースサイトが、女性向けのセックス小物にはどのようなものがあるかを詳しく説明しているので興味のある方は下のリンクからどうぞ。NHKがこんな解説をする日は絶対やってこない、よね?