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「ソーシャル・ディスタンスはいらない」

f:id:hiromi_blomberg:20200330134825j:plain「ソーシャル・ディスタンスはいらない」と週末のテレビのコロナ特番で話していたのは、いつもわかりやすい言葉ではっきりと説明してくれて安心感のあるカロリンスカ研究所の上級医師のソー・アレマン。

なんでも変わった方針が好きなスウェーデンの究極の逆張り戦略か? と思ったが、彼女が言っているのは「必要なのは感染を防ぐために物理的な距離をとることで、これを意味するソーシャル・ディスタンスシングという言葉は、社会的隔絶を表すソーシャル・ディスタンスと混乱しやすい。今私たちは人を孤絶させてはだめで、物理的に隔離されていても社会的に隔絶させてはいけない。これまで以上に人は社会との接触が必要だ」ということだった。

そして「だからいっそ、ソーシャル・ディスタンシングという言葉をやめてフィジカル・ディスタンスという言葉を使うように提案したい」と続けていた。

(参考・ソーシャル・ディスタンシングとは? コロナで注目語に:朝日新聞デジタル)


ソーシャル・ディスタンシングに関しては、スウェーデン人はもともと南欧の人たちが物足りなく思うほど人との物理的距離はたくさんとる国民性で、また特に高齢者はひとり暮らしの人も多いことから、他の国よりもうまくいくのではとの話も小耳にはさんだ。

それにしても、アレマン医師の名字を確認しようとグーグルで検索したら、彼女は50歳で、エステルマルムの143㎡のアパートにクリスチャン・アレマンさんと住んでいる、とか別に知りたくもないことが最初にでてくる……もういい加減この透明性のありすぎる情報提供サイト、やめてくれないかな?

「週末特番」はここから視聴できます

© Hiromi Blomberg 2023