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息の弾む、急ぐゴルファー

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私がジョギングする緑地にはディスクゴルフのコースがあって、これは大きな試合も行うことのできる本格的なものだ。平日の朝、6時半ごろに走りにいくと、時々仕事前にちょっと1コース(?)周りにきている人たちに会う。

早朝の爽やかな空気の中、運動で一日を始めるのはなかなか気持ちのいいものだが、仕事前にゴルフを1ラウンドを回ってしまう人たちもいると聞いて驚いた。

「スピードゴルフ」という名のこのスポーツのルールはシンプルだ。6本までのクラブを自分でさげて18コースを回るが、スコアは合計のストローク数だけでなく、要した時間の両方で出す。例えば、18ホールを80打で57分かかってまわれば、スコアは137となる。これまでの最高スコアは、2016年にオーストラリアで達成されたもので、77打31分! の108だったとこのSVTの記事にはある。

今年予定されていたスピードゴルフ世界選手権の紹介動画

スピードゴルフでは、よって選手はグラブケースを手に持っていきなりグリーンの中を走り出す。朝の7時からコースを回れば8時ごろには上がる。朝一番でコースにでないと他のプレイヤーの迷惑になるので、必然的にいつも早朝プレイすることになるが、このやり方では十分そこから仕事にむかえる。

この競技はアメリカで盛んで、今、ちょっと調べたら日本でもすでにスピードゴルフ協会もあり、大会も行われているこの競技、なんだか走るの好きなスウェーデン人にぴったりだ。

「やたら走っている人が多い! これが20年ほど前に私がスウェーデンに引っ越して来た時に受けた印象です。」(『新しい運動のルール』note記事より)

昨日テレビで紹介されていたスピードゴルファー達も、ゴルフからスピードゴルフを始めた人たちではなく、トライアスロンやマラソンなどで鍛えていた人たちがゴルフを始めたという流れだった。

スウェーデンは射撃とスキーを合わせたバイアスロンという競技で圧倒的に強い。スピードゴルフ界(?)で、スウェーデン人選手たちが頭角を表すまできっとそんなに時間はかからないだろう。

スピードゴルフで「正気の沙汰じゃないと言われるよ」

© Hiromi Blomberg 2023