スウェーデンではお祝いムード
2006年の会社設立から13年。
2018年の第4四半期に初めて利益をだしたSpotifyの業績リポートの発表を受け、スウェーデンの経済紙は「シャンパンで祝おう」と評し、Spotifyが上場しているニューヨーク市場では株価は5%の下落から取引は始まった。
双方の評価はさておき、Spotifyは面白い踊り場に来たようだ。
各紙のレポートを読んでいるうちにSpotifyの進もうとしている先が見えてきたので、今日は参照してるメディアの記事とは別に自分の思った好き勝手なことを書こう。
もうライセンスを巡る争いをしなくてもいい
業績レポートと同日、Spotifyが発表したのはポッドキャスト関連企業2社の買収。
買収総額は2億ドル(約220億円)であろうと噂されていたGimletは、アメリカで人気のポッドキャストの制作と配信を行っているスタートアップ。
もう一つのAnchorは、誰でも簡単にポッドキャストの制作、配信を行うことができるUIに優れたプラットフォームを提供する。
Spotifyの成長の歴史は、レコード会社、アーティストたちとのライセンスを巡っての戦いの歴史でもある。自ら制作を行える力と一般のユーザーがライセンスフリーでどんどん制作してくれるポッドキャストを、プレミアム課金できる素地を手に入れることができたこの買収の意味は限りなく大きい。
ポッドキャストは既に大きな市場
日本にいると、ポッドキャストがどれくらいアメリカやスウェーデンで人気があるか実感がわかないと思うが、Spotifyでも今後ユーザーはアプリ使用時間の2割は音楽以外のサービスで時間を費やすと見込んでいる。
私もちょうどAnchorで最初のポッドキャストエピソードを配信した直後に聞いたこのニュース。ポッドキャスト市場がプレミアム課金の体系への流れていくのはとりあえず歓迎したい。