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コロナの中でお酒を飲まなかった私たち?

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2020年の上半期、スウェーデンの国営酒屋であるシステムボラーゲットの売上は金額ベースで前年比13%増えた。しかし、システムボラーゲットが実施した消費者対象の調査によると、みんなの酒の消費量は増えていない。

この調査では10人のうち7人が酒の消費量に変化なしと回答しており、また酒量が増えたと回答した人よりも、減ったと回答した人の方が多かった。

酒類の販売額が増えたのは、これまでデンマークやドイツまででかけてお酒を買っていた人がコロナで買い出しにいくことができなくなり、なくなく(?)システムボラーゲットで購入している事情を反映したものかもしれない。

たくさんお酒を飲む人ほど、これまでは価格の安い外国で買っていた可能性が高いので、スウェーデンで買うことを強いられた結果、酒量が減った人もいるだろうから、なんとなく納得のいく調査結果である。

(そのへんの買い出し事情の話はこちらをどうぞ)

国営酒屋はなぜ「超低価格ビール」を売り始めるのか? - swelog 今日のスウェーデンのニュース

システムボラーゲットは、コロナの少し前から宅配をはじめていたが、これがコロナの中で驚くほどほど伸び(1000倍!)、また、いつもは週末近くの夕方などに偏っていた来店者は、混雑を避けようとしてか週頭の午前中にも増えるなど、購入の方法にも変化が見られた。

毎年夏はみんなの酒量が増える時期だが、今年の夏はどうなるかな?

酒類の販売は増えたが消費は減っている

© Hiromi Blomberg 2023