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ちょっと電車でフィンランド

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30年前に運行が中止されていた、スウェーデンとフィンランドの最北の街の間の旅客鉄道運行が再開されることがぼほ決定した。フィンランド政府はスウェーデンのハパランダとフィンランドのラウリラの間の電化とケミまでの旅客運行の再開を承認し、夏前までには フィンランドの国会でこれらが正式決定される予定だ。

こんなニュースを聞いて喜ぶ、電車に乗りたい観光目的の私のような人間以外にも、この区間の旅客運行再開は地域の産業、雇用にとって大きな意味を持つ。フィンランド側のロバニエミとオウルは、スウェーデンのノルボッテン地方全体よりも大きな人口を有し、またこの先、ケミには世界最大級のパルプ工場の建設が計画されている。

また電化された鉄道が走ることにより、この地域での二酸化炭素排出量を減らすことができるとノルボッテン地方の公共交通機関の担当者は話している。そう言えば、ノルボッテン出身の友人が、この地方では一晩だけのパーティーのためにでも100キロも200キロも車で走っちゃう、と話していたことを思い出した。

この電車が再開通するとスウェーデンからは、南はエレスンド大橋からデンマークへ、北はアビスコからノルウェーのノルビックへ、そしてフィンランドへも電車で移動することができる。さすがにアイスランドへは電車で行くのは無理だけど、ここは北欧周遊のお得な切符でも出して、観光客にアピールしてほしいところだな、SJ(スウェーデン国鉄)さん!

今日の写真↑ は「街中のATMでユーロが簡単に引き出せるようになりました。目下開催中のEuro2020、欧州サッカー選手権に出かける際にはこちらで現金の調達をどうぞ」、という新聞広告。キャッシュレスでスウェーデンのクローナをみんなあまり引き出さなくなったので、ATMに中にできた余裕でユーロへの対応が標準になってくるようだ。もっともATM自体、もうあんまり街中に残ってないですけどね。

待ってました! フィンランドへの列車運行開始(SVT)

© Hiromi Blomberg 2023