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ネット販売が増えすぎてトラック運転手が足りない

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気候危機問題に敏感に反応して飛行機の利用を控えてみたりスーパーや衣料品店でショップ袋の利用をマイマイバックへと替えたりするスウェーデン人も、まだEコマースの利用を減らそうという考えへは移行していないようだ。

本や日用雑貨、コスメタリーや化粧品といった商品はネットショップで買うほうが価格もぐんと低いことも手伝ってか、スウェーデン人のEコマースの利用は増える一方。そしてそれを配達してくれるトラックの運転手は、今スウェーデン全体で3600人(!)不足している。

この状況を反映してPostnordと雇用サービス局は、トラック運転手になるための特別講座の提供を始めたそうだが、ここでは特にこれまでトラック運転手に少なかった女性、また職探しが難しかった新移民や長期失業者に働きかけている。

ニュースでは看護士として働いていたが腕を怪我したため、また子どもの頃のトラック運転手になりたかったという夢を叶えるために、トラック運転の練習に励む女性がインタビューされていた。座りっぱなしだし、体力や健康管理的にも大変な仕事のように私には思えるが、彼女はその自由さと単調な仕事ではなさそうなところを今のところ気に入っているようだった。

ネットショップは確かに便利だが、運送による環境への負荷と使用される包装資材のことを考えると、現状のまま増え続けるは大きな疑問だ。まぁスウェーデンのことだから、そのうちにまた「ネットで買う恥」とかいう新語ができたりするかもしれないけど。

マグダレーナはトラックの運転手になることにした

© Hiromi Blomberg 2023