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新型コロナと労働・滞在許可

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国境をまたぐ移動が制限され、スウェーデンにやってくる移民も、スウェーデンから国外追放される不法滞在者もいない現在、スウェーデンの移民庁は何をしているのか?

この先この官庁が扱わなければいけない大きな問題となってきそうなのが、スウェーデンへの滞在許可を雇用や一定の収入に基づいて受けている人たちのグループだ。

今失業者が激増しているスウェーデンのレストラン業界で、短期の労働ビザで働く人は5000人いる。仕事がなくなれば労働・滞在ビザもなくなってしまうが、現行の法規はパンデミックのような特別な状況下で、特別措置をとることは考慮されていない。

一方で、スウェーデンで受け入れられることが決まったが、移動手段がないため難民キャンプで足止めを食っている人は400人ほどいる。新型コロナウイルスにより世界各地で状況が大きく変わってきてから、スウェーデンへの亡命申請も通常の半分以下のレベルに落ちている。

外国人として長らくスウェーデンに暮らしていて、私が思いつく限りの起こりえる最悪の事態は、戦争が勃発し、第二次世界対戦時のアメリカの日系人のように強制収容所にいれられてしまうことだった(夫にはへんな妄想やめろ、スウェーデンを信じろ、と笑われていたが)。

これからは、もしかしたらなにか別の理由で国を放り出されるとかの事態がおこる可能性も頭の片隅においておかなければならないのだろうか? いやだわー、せっかくの土曜日の朝なのにこんな考えにだどりついてしまった。さ、メロンの世話でもしよう!

滞在許可を失う人は数千人規模になる可能性も

© Hiromi Blomberg 2023