サッカーの試合や夏の大きな音楽イベントがコロナの影響で中止になったり無観客になると、犯罪事件の捜査がすすむ。人気のサッカーの試合では100名以上の警官が警備にあたることも多いが、そんな人的リソースを事件の捜査にあてている現状がその理由の背後にある。
今年の上半期の数字をみると、警察が解決すべき事件の総数は減っているが(14万5千件弱から13万7千件強へ)捜査が終わり検察へと送られた事件の総数は増えている(8万3千件強から、8万9千件弱へ)。
今、警察で捜査にあたる人員が増えていることに関しては、警察内部の研修やセミナーが中止になっていることも影響している。
さらには、エッセンシャルワーカーである警官の間で新型コロナ肺炎の患者が多くなると、社会機能が回らなくなると心配されていたが、病欠する警官は通常時と比べて減っている。
コロナでみんな手洗いの習慣ができた影響によるものなのか、インフルエンザやノロウイルスの患者が減っていることを前に書いたが、この警官の間で病欠が減ったのもそんな流れなのだろうか。 病気になってはいけない! という細心の注意を払った警官が多かったという結果?
警察はこの統計数字の発表と同時にこの先コロナの影響は数年間に及び、犯罪が増えるだろうとの将来予測も発表している。コロナ禍で経済的に困窮する人が増え、犯罪組織に引き込まれる人が増えるとの見方だ。
パンデミックの影響は様々なところで様々な形で現れる。来年の今頃は私たちはどんな様子ですごしているのだろう?