普段はわりとすんなり取り上げるニュースをひとつだけ選べるのだけれど、今日はこの3つからどれにしようか悩んでしまったので、3つを並べて書くことにします。タイトルでは一緒にしてしまったが、3つのニュースの間に特に関連はありません。
ワクチン
昨日EU各国(小国のマルタにも、人口が8300万人のドイツにも)にセレモニー的に1万回分ずつ配布された新型コロナウイルスのワクチン。スウェーデンでも高齢者の人たちがワクチンを受ける様子がニュースで紹介されていた。
この先2ヶ月間は毎週8万回分のワクチンがスウェーデンに届き、その後、毎週20万回分へと増加する。スウェーデンのワクチン・プロジェクトの責任者は来年の夏には普通に夏休みがとれるようになるだろうと話していた。日本はそれよりも時間がかかるようだから、やはり日本に普通に旅行できるとなると1年先くらい?
バーゲン
日本では首相が会食に出かけて「国民に誤解を与えた」と苦しい弁明をしていたが、スウェーデンでは法務大臣がクリスマスのバーゲン・セールに出かけてしまい「軽率だった」と反省する事態に。
政府や公衆衛生庁はクリスマスのバーゲン・セールは取りやめてほしいと言っていたくらいなので、この法務大臣の行為は不適切極まりない。今日はSVTニュースサイトもダーゲンス・ニュへテルのサイトもこのニュースをトップで扱っている。
アジア人差別
「アジア人への差別はスウェーデンの中にもあるのに、この差別は多くの場合、笑いやユーモアのオブラートで包まれてしまうことで、ないものとされてしまっている」。
この状況に嫌気がさしたアジア系の19歳のソフィアさんが、ビデオチャットで自らが笑われたりアジア人であると中国語のモノマネでからかわれる様子を録画してSNSに投稿し、社会に問題提起をしている。
差別に関する研究者は「アジア人は映画やドラマなどでも(例えばメガネを掛けて前歯が出ている)などステレオタイプとして描かれることが多く、多くの場合は笑いを誘う。笑いはポジティブなものとして受け取られるため、このタイプの差別に対抗していくことは難しい」と言う。ふむ、なるほど。笑いでごまかされてはいけない。
以上、12月28日(月)の朝のニュースでした。