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引き上げられない沈没船

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スウェーデン、ストックホルム観光にきた人には一番強く勧めたいヴァーサ号博物館。1628年に見事に沈んだ偉大なる失敗作であるヴァーサ号をほぼ完全な形で見ることのできる展示も素晴らしいが、その1隻の船から、多岐にわたる知識を科学、歴史といった様々な切り口でわかりやすく提示してくれる博物館の設計の思想が本当にすばらしい。

そんなヴァーサ号には、同時期に同じ造船チームよって作られたはずのアップル号と名の兄弟船がある。この度、沈没船がストックホルムの北東の海の底から見つかり、これがこのアップル号ではないかと噂されていた。

アップル号はヴァーサ号より少し幅が広く1629年から1659年までは使用されていたそうだが、やはりもともと安定したよい作りの船ではなく、最後はストックホルムを外敵から守るために海に沈められたとされている。

この度3日間潜水してこの沈没船を調査したチームは、残念ながらアップル号であるかどうかは確定できず、またこの船には引き揚げるだけの価値がないようだと判断した。船の損傷が激しく(おそらく使える木材は沈没時に引き上げられたと考えられている)、またヴァーサ号以上の新発見のきっかけになるようなものも見当たらないそうだ。

最近、海に浮遊しているものといえばマイクロプラスティックだったけど、海にはそんな小さなものから、この沈没船のような大きなものまで本当に様々なものがたくさん沈んでいるようだ。私たちに残された未知の世界?

ヴァックスホルム近辺で見つかったのはヴァーサ号の兄弟船か