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グレタ・トゥーンベリと今の世界

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アフトンブラーデット紙のコラムニストが、昨日のストックホルムの世界気候アクション、FridaysForFuture(未来のための金曜日)のデモについて書いていた。

スウェーデンの国会議事堂前から出発したこのデモにグレタと一緒参加した人は約2500人。2019年9月には同じストックホルムで6万人の人が参加したデモもあったし、同年グレタはニューヨークでは25万人、カナダでは50万人を前にスピーチを行った他、国連総会を始め重要な会合で人々を鼓舞し続けていた。

それから2年半の年月が経ち、気候危機はさらに深刻化しているにも関わらず、スウェーデン政府は新しい鉱山の開発にゴーサインを出し、ガソリン税を引け下げ、そしてプーチンはウクライナに侵攻した。北極海の氷山は溶け続けているけれど、スウェーデンではNATOに加盟するかどうかが、大きな政治的課題として議論されている。

グレタは「あなたたちは一体何をしているのだ!(Vad fan håller ni på med!) 」と声をあげたそうで、「近隣での戦争は、気候危機への関心や取り組みにどのような影響を与えるか」というジャーナリストの質問に「戦争、侵略、疫病が世界を席巻しているのに、私たちはこれまで通りの石油に依存した生活を続けいている。それは世界中の権威主義的で反民主主義的な政権を支持し続けているのと同じことだ」と答えている。

2019年から2020年にかけて世界中のメディアがグレタ・トゥーンベリを報道し続けたのと同じような勢いで、今私たちは毎日ウクライナのゼレンスキー大統領に耳を傾る。

一つだけはっきりしているのは、デモに集まる人の数が増えようと減ろうと、グレタはこの先もずっとストライキやデモを続けるだろうということだ。彼女のストライキはたったひとりで始まったし、この先、もしもまたたったひとりになってしまっても、きっとグレタは訴えることをやめないだろう。

グレタ・トゥーンベリ「状況はさらに悪化している」(アフトンブラーデット)

世界はもうグレタに耳を傾けない(アフトンブラーデット)

 

© Hiromi Blomberg 2022