swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

日本の高齢受刑者のニュース

今朝、SVTのニュースサイトを見に行くと、1.ハノイでの米朝会談、2.個人情報のセキュリティのひどさ、3.電力会社の資本問題、の次は「刑務所に入りたいために罪を犯す日本の高齢者」のニュースだった。 1分ほどにまとめられたクリップでは、インタビュ…

警察とインフルエンサー

警察がインスタグラムでリクルートキャンペーン 年に2回警察官募集を行っている警察は、去年の秋初めて、インスタグラムのインフルエンサーを起用したキャンペーンを展開した。 ほどほどのフォロワー数の、ライフスタイルやトレーニング(!)のジャンルで…

スウェーデンで売れる発酵食品の本

昨年秋に出版された人気の本『キムチとコンブチャ (Kimuchi och Kombucha)』が研究者からの厳しい批判を受けている。 日本人には身近な発酵食品、腸内フローラ、腸内微生物などの考え方を紹介し、腸内環境の変化がうつ病や、アルツハイマーを改善するなどの…

ドリー・スタイル・フランチャイズ

日本から影響を受けたコンセプト・グループ ドリー・スタイルは小学生の女の子の間で人気の、日本のポップミージックカルチャーからインスパイヤされたコンセプト・グループ。 SVTで放映が始まったドキュメンタリーシリーズでは、ドリー・スタイルのコンセプ…

新聞、デジタル課金の次の難局は読み放題 swelog weekend

2018年3月にニューヨーク・タイムズとの提携を発表したスウェーデン最大の読者数を誇る日刊紙ダーゲンス・ニュヘテルも、痛みを伴いながら確実にデジタル化への移行を進めている。 2018年の決算では前年比で4200万クローナ (約5 億円) の利益が減ったが、そ…

デジタル出版と新聞の税率

スウェーデンの消費税はざっくりいうと通常25%、食料品は12%、本や新聞は6%である。 普段の生活では常に内税の価格表示なので、特に税率を意識することはない。だが、本や新聞などのデジタル版の税率は6%ではなく、長い間25%といういびつな形だった。 …

デンマークの工業リサイクル

カロンボー工業団地 デンマーク東部、スウェーデンに一番近いシェラン地区。その最北西部にあるカロンボー工業団地の取り組みが注目を集めており、世界中から見学者が後を絶たないそうだ。 カロンボーまではコペンハーゲンから電車で2時間くらいの距離。私…

警察が優先しない当たり前

警察にそんな時間はない 「廃棄された食品をゴミ箱の中から拾うという行為は違法だが、警察の優先事項ではないので捕まらない」。どこでもリソースが限られているので、警察がこんなこそ泥(?)に時間を使わないのは当たり前と言えば当たり前だが、この発想…

未来のホワイトカラーの仕事

すぐそこの未来の新しい仕事 ロボットキャラクターデザイナー、企業カルチャーコーディネーター、気候問題会計士、垂直方向農業生産者、クラウド個人情報警備員、DNAコーチ。 スウェーデンのTRRがまとめた、これからの時代に必要とされる新しい仕事。肩書だ…

熊の血から新薬

熊の血が薬に? 世界にはまだまだわかっていないことも多い。1年のうち半年も冬眠する熊。お腹いっぱい食べて冬中眠り続けるが、春には健康体で寝覚める秘密を探るダーラナ地方での共同研究プロジェクトが進行中だ。 熊はなぜ病気にならない? 通常は6ヶ月…

停電時には昔のラジオ

スウェーデンで大規模な停電がまた起こっても不思議ではないそうだ。 日本では非常事態に備えている人は多いと思うが、非常事態を経験していないスウェーデンの特に若い世代には何が起こるかを想像できないことも多い。

オンラインカジノが支えるスウェーデンのメディア swelog weekend

オンラインカジノの広告ばかり TVをみていると、すべてのスウェーデン人がギャンブル中毒ではないかと疑ってしまうほど、大量に流されるオンラインカジノの広告。街中の広告にもギャンブル関係のものは多い。調査会社のカンター・シーフォが取りまとめた数字…

軍事防衛費が5割増しになる時

陸軍を倍増し、兵器を購入 スウェーデンの軍事防衛費は、今後、数年にかけて5割増の勢いで増えるかもしれない。 長らく武装中立国で、かつ近年は軍事防衛費を削減させてきたスウェーデンが、その大幅増を検討している。ダーゲンス・ニュヘテルは防衛委員会…

カンナビスオイル販売論争

よくわからないニュース? 「陶酔をもたらすTHCを含まないCBDオイルは食品ではなく医療用として売るべきなのか?」 スウェーデン今議論されているカンナビス(マリファナ)を巡る問題。 CBDオイルってなに?そもそも大麻とかマリファナじゃなかったの?麻薬…

ヨーロッパの電車旅行を簡単に

スウェーデンでは、この状況に関して首相であるステファン・ルベーンが、ヨーロッパ諸国への電車のチケット手配はもっと簡単になるべきだとコメントしており、EUでもチケット手配が一括で簡単にできるような変更が話し合われている。

新聞を聴く時代

新聞記事のオーディオブック これは新聞社がつくるニュースポッドキャスト番組ではない。例えていうと、新聞記事のオーディオブック。 スウェーデン最大の新聞ダーゲンス・ニュヘテル (DN・Dagens Nyheter) が、デジタル版購読者に追加料金なしで始めたのは…

顔認識で恋愛を

警察が顔認識技術を使い始める時 ここ数年スウェーデンの警察で検証されていた顔認識技術は実用レベルに達しているとの結果がでて、間もなく現場での使用が開始される見込みだ。アメリカやイギリスの警察では既に顔認識技術は実用化されている。 容疑者の情…

23 歳の不動産購入法

頭金を2年半で貯める 若いうちからきちんと貯金して不動産購入に必要な頭金を貯めることができる人はどこが違うのか?23歳、学生の立場で貯蓄に成功したライナスに教えてもらおう。スウェーデンの学生がどのような収支で生活しているのかもみてみよう。 ヨ…

ファクトフルネスとグレタ・トゥーンベリ swelog weekend

ファクトフルネスのモヤモヤがグレタでふっきれる そのエルズバーグがインタビューの中で「今、私が世界で一番敬服しているのはグレタ・トゥーンベリ」というのを聞いた瞬間に、ここ数週間スウェーデン最大手の新聞紙上で再燃していた『ファクトフルネス』を…

新聞社の経営とコングロマリット

新聞社はどこで経費を削るのか? スウェーデン中部の地方紙28紙所有するミットメディアが経営不振に陥り、身売り先を探している話が明るみに出たのはクリスマス前。 操業資金が厳しいミットメディアは文化面の編集部を中央に集約することなどで経費を抑えよ…

足りない10万人を雇用するには

医療と教育の担い手が足りない スウェーデンのハローワークである雇用サービス局(Arbetsförmedlingen)の予想では、現在の状況に大きな変化なく続けば、主に医療と教育の分野で5年後の2024年には10万人の人手不足に陥る。 また、ITや福祉関連の仕事では、…

音声のNetflixとYouTubeを手に入れたSpotify

スウェーデンではお祝いムード 2006年の会社設立から13年。 2018年の第4四半期に初めて利益をだしたSpotifyの業績リポートの発表を受け、スウェーデンの経済紙は「シャンパンで祝おう」と評し、Spotifyが上場しているニューヨーク市場では株価は5%の下落か…

経済界トップリーダーのカミングアウト

スウェーデン最大のゲイネットサイトを運営する雑誌QXが開催した今年21回目のゲイガーラ・Gaygala(ゲイの祭典)。 「今年のHBTQ賞」を受賞したのはスウェーデン最大手スーパーマーケットチェーンICAが所有する保険事業子会社の社長、カロリーン・ファーベル…

3万1500人の高校生起業家

1年で起業から決算までを学ぶ 「ヤング起業家スピリッツ(UF - Ung Företagsamhet)」は、主に高校生を対象として、1年で会社の起業から運営、最後には決算して会社を解散するまでの経験を得ることを教育の一環として支える非営利団体。 このUFで起業する…

EPAと日本の食

喜んでいていいのだろうか? 先週の金曜日に発効された日本とEU間の経済連携協定、EPA。 関税額の変更、非課税障壁の撤廃、公共調達への参加の容易化、データ保護や知的財産権に関する項目に至るまでカバーする領域は多岐に渡るが、私達への普段の生活で一番…

テレビと風刺はこう使う・臓器提供推進のために

臓器提供希望者殺到でサイトがクラッシュ 金曜日夜9時からの人気風刺ユーモア番組を観ていた人が、番組司会者の誘導で社会庁の臓器提供の登録ページへ殺到し、サイトがクラッシュ。何がおこったか? テレビの風刺番組『スウェーデンのニュース(Svenska Nyhe…

H&Mやイケアをどう考えたらいいのだろう?

4700億円分の在庫 私は、いつも新しい視点を与えてくれる佐久間裕美子さんの書き物のファンで、先日もこの記事を読んで驚愕した。 「昨年3月、スウェーデンのファストファッション大手H&Mは、在庫の規模が43億ドル相当に達したと発表した。」 newsphere.jp …

父親休暇を阻むもの

スウェーデンのパパたち 日本でも長らく「スウェーデンのパパたち」という写真展が巡回していることでも知られるように、スウェーデンのお父さんたちは育児休暇をよくとることで有名だ。 育児休暇は、こども一人あたり両親合計で480日取得可能で、そのうちの…

© Hiromi Blomberg 2023