swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

Moving Sweden: Topp 3 がLGBTQ映画祭で受賞!

スウェーデンの最北部、ノールランドを舞台に18歳のアントンとダービットの恋を描いたアニメーション・ロマンティック・コメディ『Moving Sweden: Topp 3』がロスアンゼルスのLGBTQフィルム・フェスティバル、Outfestで最優秀長編映画観客賞を受賞した。 Out…

命の野外水練学校

「スウェーデン人は誰でも洋服を来たまま50メートル泳ぐことができる」。 こんな都市伝説、いったいいつ誰から聴いたかもう覚えていないが、スウェーデンでは泳げるかどうかはただのスポーツではなくて、生死を分ける問題として捉えられているという印象を強…

キャッシュレスの国のニセ札

スコーネで500クローナ(約5900円)のニセ札が続々発見されている。 ニュースに出ていたデルヤさんは500クローナ札でスーパーで支払いをしようとして、ニセ札だから受けとれないと拒否され、その後警察が来て尋問されることとなった。 彼女はその500クローナ…

薄着でバス乗車を断られたアマンダと運転手とバス運営会社

この金曜日のお昼頃、マルメのバスターミナルから簡単なトップスとショーツでバスに乗ろうとしたアマンダ・ハンソンさんは、薄着すぎるその格好が「乗車する際の洋服着用ポリシー」に反すると、運転手に乗車を断られた。 少しお腹がでているだけの格好をして…

高齢者は一人でゆったり暮らしたい

私がここ数年気になっているのは、若い時のひとり暮らしは楽しかったけど高齢者になって(かつ異国(!)で!)一人で暮らすのは寂しいのではないか、ということだ。私達には子供いないし、夫の方が若いけど統計を見る限りでは私の方が長生きしそうである。 …

ホッキョクキツネの赤ちゃん、少し増加

ホッキョクキツネ(Fjällräven、日本でも人気のスポーツブランドの名前でもある=フェールラーベン)も、スウェーデンでは早くも1928年から絶滅危険種リストに挙げられている動物。 スウェーデンを含むスカンジナビアの北極圏で個体数が減っているホッキョク…

未来への手紙・氷河の墓標編

「我々は何が起きているを理解していたし、何をするべきかも知っていた。やったかどうかは(これを読んでいる)あなたのみぞ知る。2019年8月」 これはアイスランドで初めて消滅した氷河、Okjökullを記念して作られた墓標ともいえる「未来への手紙」に記載さ…

スウェーデンは日本にとって食の宝庫?

スコーネ日本人会でもう15年くらい前かもしれませんが、みんなで松茸ごはんを食べたことがあります。この辺では採れませんが、もっと北の方にいくと「松茸」がとれ、スウェーデン産の松茸として京都の錦市場の有名なお店でも売られています。 村人が採ってき…

失業者を減らす理由をはっきりさせる

スコーネの中堅都市ランスクローナでは、長期間に渡って失業中の20歳〜25歳の若者に職探しのためのパーソナルコーチをつけることで、この年代の失業率を半減させることに成功しました。 2017年の時点で対象年齢の間で17%だった失業率が、この2年間で8%へと…

何がテロを引き起こすのかを学校で考える

8年前の7月22日も、今日のような気持ちのいい夏の日だったことと思います。ノルウェーで77人が殺されたウトヤ島での悲劇を始めとする連続テロ事件が起こったのは2011年。 昨日、ノルウェーの文部大臣が発表したのは、このテロ事件を学校できちんを教えること…

警官も踊るマルメ・プライド

昨日の夕方ルンドの駅前に返ってきたらレインボーな人たちでいっぱい。 ああ、そうか今日はマルメ・プライドの日だったのねー! さて、どんな感じだったのかな? とニュースサイトのビデオクリップを見たら、パレードの横でどう見ても警備の警官がノリノリで…

スコーネの豊かな食・3冊の料理本から swelog weekend

今日はスコーネの料理、料理の本の話です! そういえば私、スコーネの食べ物のブログ、書き始めたのにswelog始めてから放置していたことに気がつきましたので、今日は内容はそっちの「おいしいスコーネ」のサイトの方に書きました。よかったらのぞいてみてく…

足を洗うものたちの会

スウェーデンの夏休みは長くサマーハウスや旅行に行く人も多いので、それを狙ってこの時期は空き巣が増える。泥棒から家を守るためにどうすればいいか? 朝のニュースでそんなアドバイスをしていたのは「犯罪組織から足を洗うものたちの会」代表のクリステル…

きゅうりのニュース

昨日、駐日デンマーク大使館のツイッターでこんな面白いきゅうりのニュースに関する話を読みました。 デンマークの7月は、ほとんどの人が夏休みを取るため、ニュースのネタがキュウリの収穫しかなくて、いつしかAgurketid(キュウリの時)と呼ばれるようにな…

ハンモックでゆらぐ眠りが脳にいい

夏のスウェーデンで庭のあるおうちに遊びにいくと、涼しげな木陰にハンモックを吊るしてあることがよくあります。小さなお子さんのいるところだと、家の中にハンモックがあることも結構ある。 夏休み中の人が多いだろう今日も天気はよさそうだし、きっとスウ…

ブルーベリージュースの絞りカスをどう使う?

以前りんごジュースの絞りかすから作った、使った後は食べることもできるマグカップの話を書きましたが、今日はブルーベリージュースの絞りカスの話です。 swelog.miraioffice.com マリー・アルミンガーさん始めとするヨーテボリのチャルマース工科大学の研…

スウェーデンの森の広告

昔、広告業界で働いていた私ももう長らく忘れていた「意見広告」という言葉を思い出しました。今朝、いつものようにニュースをチェックしようと朝刊紙ダーゲンス・ニュヘテルのサイトにいったところ、出会ったのは増殖してどんどんページを埋めつくす森。 あ…

森できのこを採る豊かなシーズンの始まり!

スウェーデンの誰でも自由にはいっていい森で、キノコをとったりベリーを摘んだりするときほど自然の豊かさを感じる時はありません。日本でいい感じのスーパーに行って、おいしそうな野菜や食材がずらりと並んでいる前で感じる豊かさとはまったく違う喜び。 …

安心して。「お前はもう死んでいる」から

スウェーデンでは臓器移植登録をする人が今年に入って急増しています。スコーネ地方では、2019年に新たに1万人以上の人が自分の死後の臓器に関して意思の表明登録を行いました。 これには下記のブログ記事で紹介したTVの風刺番組内でのキャンペーンもかなり…

もう一歩近くなった「その肉どこから?」

去年の9月に書いたこのブログ記事。レストランで提供される肉の産地表記明示を義務付ける動きに関してでした。 swelog.miraioffice.com 長らく行っていたスウェーデン政府の準備も一歩先に進んだようで、昨日、食品庁が今回の変更に関してEU委員会に提出す…

サマー・ミュージック・フェスティバルの男女平等

夏の野外ミュージック・フェスティバルのシーズンに合わせて、出演者の男女比を調査した面白い統計がでていました。 スウェーデン南部、スコーネの地方紙Sydsvenskanが、近隣で開催される20の夏のミュージックフェステバルを調査したところ、そのうち18フェ…

テイクアウト用使い捨てプラ容器のデポジットシステム

スウェーデン政府は、EU全体で採択した2021年のプラスティックのストローやお皿、ナイフやフォークの禁止をもっと厳格にした、使い捨てプラスティックの使用制限を検討しています。これは、月曜日にイザベラ・ローヴィン環境大臣がラジオのインタビューで語…

スウェーデン最大級の「動物の橋」

ヨーロッパの高速道路を走っていると、時々遭遇する動物のための橋「アニマル・ブリッジ」。スウェーデン語ではエコデュクト(Ekodukt)と呼ばれています。スウェーデン語の辞書によるとエコデュクトは1995年頃から使われはじめた言葉で、Ekoと管を表すラテ…

民主筋肉体操!

デンマーク発祥の民主筋肉体操で建設的な議論のできる力を鍛えよう! 紹介するのは、ジムで体の筋肉を鍛えるのと同様、体を動かしながら民主主義に必要な能力を鍛えることを狙った「デモクラシー・フィットネス」。 意見が異なる人が話しているときにアクテ…

今年のスウェーデンは蚊の当たり年

ハランズ・ヴェーデロー(Hallands Väderö ハランド地方のお天気島)という素朴な島に遊びに来ています。 ここはスウェーデンに引っ越してきた私が始めて大量の蚊と出会ったところ。今年も、気温が低く風も強いのに、少し森や茂みの方に入るとお腹をすかせた…

医者にならない医学部卒業生とその教育費の関係

画像ヴィスビーの城壁・Emelie Asplund/imagebank.sweden.se 日本でも医療の現場は本当に大変だと思いますが、転職を考えるお医者さんはまだ少ないのでは?スウェーデンではせっかく医学部を卒業したのに、他の職業へと転職を考える若いお医者さんが激増して…

抗生物質だけじゃない、ハロウミチーズを巡るちょっとした知識

昨日、オーガニック食品だからベストなチョイスであるというではない、という話を書きましたが、つい最近スウェーデンのWWF(世界自然保護基金)がハロウミチーズに注意するように訴えていましたのも同様の問題かと思います。 環境のために肉食をやめる人が…

オーガニック食品が伸びないトレンドの裏側

消費者のオーガニック食品への関心と購買がどんどん増え続けていたスウェーデンの、エコ食品トレンドに変化が起きています。 例えば、スウェーデンのスーパーマーケット市場で50%のシェアを持つICAでは、今年の第1四半期、オーガニック食品の売上が前年同時…

親に時間があると読み聞かせが減る不思議

子供が適切な読む習慣をつけることを目的に活動している非営利団体LegiLexiの最新の調査によると、毎日子供に読み聞かせを行っている0才から4才児の子供の親は57%に及ぶそうです。子供の年齢を9才までにあげても、約半数の親が毎日寝る前の読み聞かせをし…

外で働く

マルメ市とマルメ大学が、屋外で働くことが与える影響に関する共同研究プロジェクトを実施しています。屋外で働くといっても、工事現場や市の公園の手入れをしている職員の話ではなくて、それは例えば、マルメの市立図書館の職員や市役所のホワイトカラーの…

© Hiromi Blomberg 2023